Hiroe H
(更新)
日本語だと、お化けが怖いことも、雷が怖いことも、病院に行くのが怖いことも、すべて「怖い」という単語で表すことができますよね。
でも、英語には「恐い」を表すいくつもの表現があるのをご存知でしたか?
英語の「恐い」は、怖さのニュアンスの違いによって単語を使い分ける必要がありますが、使い分けることで、恐怖の度合いや種類まで、相手に詳しく伝えることができるという利点もあります。
今日は、「恐い」の英語表現を、それぞれの意味や使い方、そして例文とともに詳しく解説していきたいと思います!
では実際に英語にはどのような「怖い」を意味する表現があるのか見ていきましょう。
afraid は「怖い」を表すもっとも一般的な英語表現です。人が恐れや不安を感じるときや、苦手なものに対して使えます。
よく「be afraid of …」のように表現します。
「私は暗闇が怖い」
→苦手や恐れを表しています。
「彼女は怒られることが怖い」
→叱られることに恐れや不安を感じています。
「彼は彼女を失うことが怖い」
→彼女を失うことに不安を感じています。
scared も「怖い」を表すときによく使う一般的な英語表現です。怯えや恐怖、または驚きを感じるときに使えます。
afraid と置き換えて使うことが可能ですが、afraid は恐れの感情を表すのに対し、scared は恐れの状態にあることを表します。
「私はとても怖くて、身動きがとれなかった」
「何を怖がっているの?」
「姉は飛行機に乗るのが怖い」
ときどき「怖い!」という気持ちを I’m scary! と表現している人を見かけます。
確かに scary は「怖い」という意味ですが、I’m scary! と言うと「私は怖い人です」という意味になってしまいますのでご注意を。
「彼の奥さん、ものすごく怖いんだよ!」
上記の例文のように使うなら問題ないですが、自分の感じている恐怖を表すときは「I’m scared.」と言いますので、間違えないようにしましょう。
frightened も scared と同じように怯えを表します。「怯えた・ぎょっとした」という意味があります。
afraid と scared と恐怖の度合いは同じですが、frightened は突然の恐れを表します。
「その女の子は大きな犬に怯えた」
「その警報音は私をぎょっとさせた」
「彼女はボーイフレンドがカッとなったので怯えた」
terrified は「恐れて・怯えて」という意味です。frightened よりも恐怖の度合いが強く、「非常に怯えた」ときに使う英語表現です。
terror「非常な恐怖・テロ」の派生語になっていることからも、恐怖のレベルがとても高いことがわかりますね。
「彼女は一人で死ぬことを恐れた」
「彼らは飛行機に雷が落ち、墜落するのではと非常に怯えた」
「動物たちは野火に怯えた」
horrified は「恐怖に襲われた・ぞっとさせる」という意味です。
horror「恐怖・戦慄」の派生語で、ぞっとするような事件や残酷なことを見聞きしたときに使える英語表現です。
「彼はその酷いニュースを聞いて恐怖に襲われた」
「私たちはその戦争の映像を見てぞっとした」
「今夜、映画館でそのホラー映画を見るのが怖いよ!」
spooky は「不気味な・薄気味悪い」という意味があり、幽霊などの超常現象について言うことが多いです。
また、通常自分の怖いという感情に対して使わず、物に対して使います。
「町外れの廃屋は暗闇の中で薄気味悪く見えた」
「学校の裏の森は薄気味悪い」
「私たちは暗い部屋に座って、怖い話をした」
creepy は「ゾッとする・身の毛もよだつような」という意味があります。
恐怖で震えるようなことや、不安でゾッとするような感覚を表します。
「あの男に見られると何だかゾッとするんだよね」
「ケイトがあんな薄気味悪い男と結婚したなんて信じられない!」
「あの古いホテルに泊まったとき、身の毛がよだつような感じがした」
「怖い」を表す英語表現を、恐怖の種類に分けて紹介しましたが、いかがでしたか?
英語だと怖さの種類や度合いでいろいろな言い方ができましたね。
horrified や terrified などは、語源の horror と terror を一緒に覚えることで、それぞれの意味も覚えやすくなると思います。
ついつい afraid と scared ばかりを使いがちになってしまう人が多いと思いますが、ここで紹介したその他の英語表現もどんどん使って、「怖い」の英語表現をぜひマスターしましょう!
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