Erik
(更新)
海外ドラマや洋画を見ていて「知っている簡単な単語しか出てこないのに、言っている意味がわからない…」なんて経験ないですか?
その原因、もしかすると「句動詞(Phrasal Verb)」にあるかもしれません。
この句動詞を自由自在に使いこなせるようになると、英語力が一気に飛躍します!
しかし、日本人英語学習者にとって句動詞は少し厄介物で、数が膨大な上にそれぞれの区別がつきにくく、なかなか覚えられません…
そこで本記事では、ネイティブが頻繁に使用する句動詞の意味と使い方を、コアイメージを表したイラストとともにご紹介。
イメージの力を借りて、ネイティブ英語をマスターしましょう!
今回は、「come down」についてです。
come「来る」と down「下に」を組み合わせた「come down」という英語表現は、日常会話でよく使われる句動詞の一つ。
come down の主な意味は、「落ちる」「下降する」です。たとえば「雨が降る」「階段を降りる」などが代表的な使われ方。
しかし、英語ネイティブは「都会から地方へ行く」「地位を失う」「受け継がれる」など、ほかにもたくさんの意味で come down を使います。
多すぎて覚えられないと思うかもしれませんが、すべての使い方に共通していること(コアイメージ)があります。
それは、物理的もしくは比喩的に、何かしらの形で「上から下に移動している」という点です。
それでは、例文とともに come down の実践的な使い方を見ていきましょう。
「階段を降りてきてください」
→上の階から下の階に移動する
「雨が降ってきました」
→空(上)から地面(下)に落ちる
「顕著に値下がりしています」
→元々の値段(上)から安い値段(下)に値下がりする
「その建物はいつ崩壊してもおかしくない」
→木や建物などが立っている状態(上)から地面(下)に崩れ落ちる・倒れ落ちる
「彼らは冬には南下してきます」
→北(上)から南(下)に向かって移動する
「年末は(田舎に)帰ってきなさい」
→電車の下り線のイメージで、都会(上)から地方(下)へ移動する
「有罪判決を受けたら、彼は地位を失うだろう」
→高い地位(上)から低い地位(下)に落ちる
「この伝統は代々受け継がれてきました」
→ご先祖様(上)から次の世代(下)につながる
「昨日は楽しすぎました。まだ興奮がさめません」
→高いテンションの興奮状態(上)から平常の状態(下)に落ち着く
come down は come「来る」と down「下に」を組み合わせた英語表現で、「上から下に移動している」イメージだとお伝えしました。
日本語訳だけ見てもしっくりこない場合は、このイメージに当てはめて考えてみると良いでしょう。
今回ご紹介できなかった come down のそのほかの使い方もありますが、物理的な移動だけでなく比喩的な場合もあるということも覚えておけば、もう怖くないですね!