Erik
(更新)
英語で「海」と言えば、
"sea" か "ocean" か、もしくは "marine"
この3つを真っ先に思い浮かべる人が多いのでは?
確かにどれも「海」に関する英語表現ですが、それぞれ細かな意味やニュアンスの違いがあります。
今回は、混同しやすい英単語である "sea" "ocean" "marine" の意味と使い分けについて解説していきます。
また後半では、海に関連する混同しやすい英語表現や、海に関連する慣用句(イディオム)をまとめていますので、そちらもぜひ参考にしてみてください。
まず最初に解説させていただきたい英語表現が "ocean" です。
"ocean" は「大洋」「外洋」のような、広範囲の海を意味します。ひろびろとした、どこまでも続くような「海」を英語で表したいなら "ocean" がぴったり。
例を見てみるとわかりやすいでしょう。
世界の五大海洋である「北極海・太平洋・大西洋・インド洋・南極海」はいずれも "ocean" と名がついています。
一般的に「海」を表す言葉としてもっとも使われるのが "sea"。
"ocean" に比べてより近く、狭い範囲の海を意味する英語表現であり、いくつもの細かな意味があります。
世界の比較的小さな海の英語名には "sea" が使われていることが多いです。
例えば陸に近いエリアや、部分的にもしくは完全に陸地に囲まれている内海は "sea" で表すことができます。
また、特に大きな湖の場合も、英語では "sea" と言うことがあります。
"marine" は形容詞にも名詞にもなります。
最も一般的な使い方は、「海の」という意味の形容詞ではないでしょうか。
ちなみに、名詞として使うと、「海軍」という意味になります。
こちらもいくつか例を見てみましょう。
"sea" "ocean" "marine" の意味とニュアンスの違いを理解したところで、次は海にまつわるさまざまな英語表現をご紹介します。
まずは "sea" "ocean" "marine" と同様に、海に関連する混同しやすい英語表現から見ていきましょう。
今回は "beach" "coast" "seaside" "seashore" "offshore" をご紹介します。
"beach" は日本語でも「ビーチ」と言うように、「浜」や「海辺」を意味します。
例えば「ワイキキビーチ(Waikiki Beach)」などは有名ですね。
"coast" は「海岸」という意味の英語表現で、大きい範囲を表します。
例えばアメリカの「西海岸」は英語で "the West Coast" と言います。
他には、海とは関係ありませんが、「滑走する」という意味の動詞にもなります。
Driving along the coast is an amazing experience.
「海岸沿いをドライブするのは素晴らしい経験です」
"seashore" もまた、「海岸」という意味の英語表現ですが、"coast" に比べて小さな範囲を表すイメージです。
単に "shore" と言うこともあります。その場合は川や湖にも使うことができます。
"seaside" も「海岸」「海辺」という意味を持つ英単語です。
"seaside" はビーチエリアやリゾート地のようにポジティブなニュアンスで使われることが多いにの対し、 "seashore" や "coast" には特にそういったニュアンスはありません。
形容詞としても使うことができ、その場合は「海岸の」となります。
最後は海に関する英語の慣用句(イディオム)をいくつかご紹介します。
イディオムを知っていると表現の幅が広がりますので、ぜひ使ってみてください。
「多量の」「多数の」といった意味を持ちます。
日本語でも「人の海」のような言い方をすることがありますが、似たようなニュアンスです。
"sea of" と同じように「大量の」という意味です。比喩表現ですね。
"change" は「変化」ですが、"sea change" と言うと「大きな変化」「目覚ましい変化」を表すことができます。
"devil" の意味や由来に関しては諸説ありますが、「どちらも選びたくない困難な状況」を表すのに使われる英語イディオムです。
日本語で例えるなら「にっちもさっちも」「進退窮まった」「いたしかゆし」「前門の虎、後門の狼」などが近いでしょう。
「途方に暮れて」という意味を持つイディオムです。
直訳で「航海中」「海上に」のような意味で使うこともできます。
「大海の一滴」のように訳すことができる英語イディオムです。
必要とされている量のうち、ほんのわずかしかないような状況を表すことができます。
今回は英語で「海」を表す "sea" "ocean" "marine" の意味とニュアンスの違いをご紹介しました。
知っておくと表現の幅が広がる、関連単語やイディオムもぜひ使いこなしてみてくださいね。