Erik
(更新)
"Do you have the time?"(今何時だかわかりますか?)
海外旅行中に、このように聞かれたことがある方は多いのではないでしょうか。
そんなとき、とっさに正確な時間をお伝えすることができますか? ちょっと考えればなんてことない「時間」の表現も、突然聞かれると焦ってしまうこともあります。
そこで今回は、「時間」を伝える英語表現をおさらいしていきたいと思います。後半では、ネイティブもよく使う「時間」に関連するイディオムもご紹介します!
「◯時ちょうど」を表す場合は、 "o'clock" (発音:オクロック)という表現を使います。
会話の中では、「きっかり」という意味の "on the dot" (発音:オンザドット)という表現も使われます。
日常会話などでは "o'clock" はしばしば省略されます。例えば待ち合わせの時間を確認するときなどです。
「◯時◯分」を 英語で言う場合は、「時」と「分」を分けて、それぞれの数字を読み上げます。「分」が一桁の場合は「0」を "oh" と読みます。
「午前」は "AM" 、「午後」は "PM" と言います。書く場合は "a.m." "p.m." のように小文字のあとにピリオドの書き方もあります。
"AM" はラテン語の "ante meridiem" の略で「正午より前」という意味。 "PM" は "post meridiem" の略で「正午より後」の意味。
時刻を24時間表示で表す場合は "AM/PM" は使いません。
"AM/PM" 以外の言い方だと、 "morning" や "afternoon" など時間帯を表す単語を使うことも可能です。
昼の12時と夜の12時はそれぞれ "noon" と "midnight" と言います。
I'm going to stay up past midnight.
「夜の12時まで起きていることにしたんだ」
先の "AM/PM" を使う場合は、 "12 AM" が「夜の12時」、 "12 PM" が「昼の12時」です。
英語で時刻を読むときにしばしば "past(過ぎた)" と "to(まで)" が使われます。
「◯時」ちょうどから何分過ぎたか、もしくは「◯時」ちょうどまであと何分か、という表現の仕方です。「30分(半)」を区切りに "past" を使うか "to" を使うか判断することが多いです。
3:40 → twenty to four
(4時まであと20分の時刻)
8:55 → five to nine
(9時まであと5分の時刻)
英語では、毎時間の「15分」「30分」「45分」は特殊な言い方をすることがあります。
先の "past" と "to" を使い、「15分」は "quarter past" 、「30分」は "half past" 、「45分」は "quarter to" と言います。
"quarter" は「四分の一」、 "half" は「半分」という意味です。
5:30 → half past five
(5時から半分が過ぎた時刻)
9:45 → quarter to ten
(10時まであと四分の一の時刻)
もちろん、通常通り "fifteen" "thirty" "forty-five" と言っても全く問題ありませんし、このように言う場合も多々あります。
どちらの方が自然ということはなく、このような言い方もあるということを知っておくと便利です。
最後におまけとして「時間」に関するイディオムをご紹介します。
ネイティブもよく使う表現ばかりですので、ぜひ会話に取り入れてみてはいかがでしょうか。
直訳すると「時間は飛ぶ」で、時間が過ぎ去るのはとても早い、という意味の表現。日本語だと「光陰矢の如し」に近いですね。
もっと知りたい方はこちら:
時間が経つのは早いですね・あっという間って英語でなんて言うの?
"high time" は「ころあい」や「潮時」という意味。 "It's high time" というと、「もういい加減◯◯してもいいころだ」「とっくに◯◯すべき時間だ」のようなニュアンスになります。
もっと知りたい方はこちら:
そろそろ買い替えどきって英語でなんて言うの?
直訳は「時計に勝つ」で、決まった時間の中で何かを成し遂げることを意味します。
「ぎりぎりで」「土壇場で」という意味。直訳は「11時間目で」ですね。
ほぼ同じ意味の表現で "at the last minute" があります。こちらは直訳「最後の1分で」ですね。
He decided to withdraw from the tournament at the last minute.
「大会を棄権することを最後の最後で決断した」
もっと知りたい方はこちら:
出かけなければいけなくなりましたって英語でなんて言うの?
直訳すると「時計を回る」で、その言葉のイメージ通り「24時間ぶっ通しで」や「休みなく」といった意味になります。
もっと知りたい方はこちら:
24時間営業のスーパーって英語でなんて言うの?
「すぐに」「一瞬にして」という意味。ここでは "no time" は「ごく短時間」の意味。
いかがでしたか?
今回は、意外ととっさに出てこない「時刻」を表す英語表現をおさらいしました。
誰かに "Do you have the time?" と聞かれたらこの記事を思い出して、サラッと教えてあげましょう!
「時間」に関連するイディオムも、どれもよく聞く表現ですのでぜひ活用してみてください。