「開けゴマ」だけじゃない!魔法・呪文に関する英語表現
子供の頃から、見るアニメや映画、本などに必ず出てくる「魔法」。そんな魔法に憧れていたという人は少なくないはずです!
筆者も子供の頃は日本のアニメの「おジャ魔女どれみ」が大好きでした。そのときはちょうど「ハリー・ポッター」の本や映画も流行り始めていました。
そんなアニメや映画に出てくるキャラクターは、「魔法の呪文」や「変身のセリフ」が有名であることが多いですよね。
今回は、英語の「魔法」にまつわる英語表現や、英語圏で有名な「呪文」をご紹介します!
「魔法」関連の基礎用語
magic/magician
「魔法」そのものは magic といいます。Magician(マジシャン)は、魔法使い、魔術師、手品師、妖術者などさまざまな訳し方がありますが、一般的には何かしらの魔法を使う人を指します。
witchcraft/witch
Witch は「魔女」です。そして魔女が行う「魔術」のことを witchcraft といいます。
また、魔女が作る「水薬」は英語では potion といいます。この「ポーション」は、RPG(ロール・プレイング・ゲーム)などでは、怪我や呪いを受けたキャラクターを治療するために使われる薬として登場するのでゲームがお好きな方は聞いたことがあるのではないでしょうか?
ちなみに、bewitched という単語は「魔法にかけられた」という意味でもありますが、「魔法をかけられたように魅了をされた」といった意味で使われることもありますよ! 「魅力」や「魅了」を表す英単語は他にもたくさんありますので、ぜひこちらの記事もあわせて読んでみてくださいね。
wizardry/wizard
魔女が「女性」の魔法使いなのであれば、wizard は一般的に「男性」の魔法使いを意味します。ハリー・ポッターも wizard ですよ!
sorcery/sorcerer/sorceress
魔法、特に黒魔術の使用を sorcery といいます。悪霊の力を借りて占いをするタイプの魔法を指すことが多いです。
そしてこの魔法を使用する人のことを sorcerer と表現し、そのなかでも女性は sorceress と呼びます。
alchemy/alchemist
これは、「鋼の錬金術師」のファンであれば聞いたことがある単語ではないでしょうか? この作品は英語では「Fullmetal Alchemist」という名称で親しまれています。
Alchemy とは、万病の治療法や無限の延命手段の発見を目指した中世の化学科学・思索哲学による、卑金属を貴金属の金に変換する化学技術のことです。
また、何かを神秘的に変化させる力のことを alchemy と呼ぶこともあります。そして alchemist は男女関係なく「錬金術師」という意味で使えます。
conjure/conjuring
「The Conjuring」という映画をご存知ですか? アメリカのジェームズ・ワン監督によるホラー映画で、主人公たちが、悪魔研究家に自分たちに取り憑いている悪霊を追い払う手助けをしてもらうという話です。
To conjure は、基本的に「何かを出現させること」を指します。例えば、マジシャンが帽子からウサギやハトを出すときに使うこともできますが、一般的には悪いものや邪悪なものを出現させることに対して使われます。
spell/to cast a spell
A spell は「呪文」という意味です。「呪文を唱える」と言いたい場合は to cast a spell という表現ができます。ちなみに、cast の過去形は変わらず cast です。
incantation
Incantation(インカンテーション)とは、話したり歌ったりすることで魔法のような効果があると信じられている言葉の演奏を指す単語です。要するに「呪文」です。
curse
A curse は名詞として使えば「呪い」を指し、そのまま動詞として使えば「呪う」になります。
また、呪いのほかにも「悪態をつく」と言いたい場合にも使える言葉です。Curse/cursing のほかにも swear/swearing という表現が一般的に使われ、どちらも互換的に使用することができます。
英語圏でよく知られている「呪文」
Abracadabra
英語で「呪文」といえばの定番! アラム語の avra kehdabra というフレーズに由来し、「I will create as I speak(私は話すように創造する)」という意味を持ちます。
今では特にハッキリとした意味はなく、無意味な呪文として認識されていますが、いろいろな場面で聞くことがあるかと思うのでぜひ覚えていってくださいね!
Alakazam
この言葉もまた abracadabra と同じで特に意味もなく使われる「呪文」の一種。瞬間的に起こる変身や出現を示すために使われることが多いです。
ポケモンのファンの人は聞いたことがあるかもしれませんが、ねんりきポケモンの「フーディン」というキャラクターの英語名はなんと Alakazam ですよ! フーディンの名前自体も有名なマジシャンのハリー・フーディーニに由来します。魔法関連でつながっていて面白いですね。
Hocus-pocus
魔女の3姉妹を追う人気ディズニー映画の題名でもありますが、hocus-pocus は人を騙すためのトリックや、実際の状況をわかりにくくするために使われる言葉です。
ホーカス・ポーカスは、1600年代前半にジャグラーやマジシャンがよく使っていた名称で、手品をする際に唱えていたそう。今では「ちんぷんかんぷん」というニュアンスで用いることもあり、gibberish(ジブリッシュ)の類語として認識されています。
Shazam
DCのスーパーヒーロー映画の題名でもあるこの言葉は、魔法の言葉が由来です!
また、周囲で流れている音楽を聞き取って曲名を出してくれるアプリの名称でもありますが、利用している人はいますか?(筆者はこのアプリを愛用しています)。
瞬間的な変化または出現を示すために使われる言葉がこの shazam(シャザム)です。上記でお話ししたアプリも、曲によっては1秒もたたずに曲名が出てくるので、本当に毎回おどろきます。まさに魔法ですよね!
Double, double toil and trouble; Fire burn and cauldron bubble
ウィリアム・シェイクスピアが好きな人はいませんか? 彼の作品を読んだことがあれば、このフレーズを見たことがあるかもしれませんね。
これはシェイクスピアの「Macbeth(マクベス)」に登場するセリフで、魔女が水薬をかき混ぜながら唱える呪文のようなものです。
ちなみに、このセリフを用いた「Double, Double, Toil and Trouble」というファミリー映画もありますよ。フルハウスで人気を得たオルセン姉妹が出演するハロウィンをテーマとした映画です!
まとめ
今回は魔法関連の英語表現をご紹介しましたが、いかがでしたか?
これらの言葉は、映画や音楽をはじめ、ポップカルチャーでもよく登場するということがわかりましたね!
ぜひこの際に英語の定番の呪文や魔法関連の表現を覚えていってください! きっとさまざまな場面で見かけるはずですよ。