【原作小説】映画化された人気の洋画15選!カテゴリー別に紹介
映画化された作品の中には、原作小説があまり知られていないものも多いですが、実は小説を読むことで映画とはまた違った楽しみ方ができます。
この記事では、映画化された人気洋画をジャンル別にまとめました! 気になる作品があれば、ぜひ小説と映画の両方を楽しんでみてください。
ファンタジー/アドベンチャー
原作の壮大な世界観を映像化した、ファンタジーや冒険物語を紹介!
『ハリー・ポッター』シリーズ
J.K.ローリングの『ハリー・ポッター』シリーズは、魔法使いの少年ハリーが仲間とともに成長していく冒険物語です。執筆当初、12もの出版社に断られたというエピソードがあるほど、ローリング氏にとっても挑戦の連続でした。
2001年からスタートした映画版は、ホグワーツやダイアゴン横丁など原作の世界観を忠実に再現。特にダニエル・ラドクリフやエマ・ワトソンらキャストの演技が高く評価されました。映画では描かれなかった細かな設定や裏話も小説には盛りだくさん。ダンブルドアの過去や省略されたホグワーツ校歌など、知られざる一面が見られます。
映画と小説の両方を楽しむことで、魔法の世界をさらに深く味わえます!
あわせて読もう:
『ロード・オブ・ザ・リング』シリーズ
J.R.R.トールキンの『ロード・オブ・ザ・リング』は、中つ国を舞台に「一つの指輪」を巡る壮大な冒険を描いたファンタジー文学の代表作です。トールキンが独自に作り上げた言語や歴史、文化など、圧倒的な世界観は多くの作家に影響を与えました。
映画版はピーター・ジャクソン監督が手掛け、ニュージーランドの美しい自然と高度なCG技術で、トールキンの世界を見事に再現。原作にないシーンや省略されたキャラクターもありますが、映像作品としての完成度の高さはファンからも絶賛されています。
『ナルニア国物語』シリーズ
C.S.ルイスの『ナルニア国物語』シリーズは、魔法の国ナルニアで繰り広げられる冒険と成長の物語です。クローゼットを通じてナルニアに迷い込んだ4人の兄弟姉妹が、ライオンのアスランと共に悪の魔女に立ち向かうという、子どもから大人まで楽しめるファンタジー作品です。
2005年に映画化された第1作『ライオンと魔女(原題:The Lion, the Witch and the Wardrobe)』では、美しい映像と壮大なスケールが話題に。物語の寓話的な要素や宗教的テーマがさりげなく描かれている点も魅力です。
ミステリー/サスペンス
続いて、原作小説の緻密なプロットを再現した、スリリングな映画を紹介。
『シャッター アイランド』
デニス・ルヘインの小説『シャッター アイランド』は、孤島の精神病院で起きた失踪事件を調査する連邦保安官テディが、次第に自身の過去と向き合わざるを得なくなる心理サスペンスです。小説ではテディの複雑な内面描写が深く、読み進めるほどに不安が高まる展開が特徴です。
2010年に映画化され、マーティン・スコセッシ監督とレオナルド・ディカプリオのコンビによって映像化されました。小説と映画では結末の解釈にわずかな違いがあり、両方を楽しむことで物語の新たな視点を見つけることができるかも...?
『ゴーン・ガール』
ギリアン・フリンの小説『ゴーン・ガール』は、結婚5周年を迎えた夫婦の妻エイミーが失踪する事件を描いたサイコスリラーです。小説では、夫婦それぞれの視点から語られる複雑な心理描写が物語をより不気味にしています。
映画版(2014年)はデヴィッド・フィンチャー監督による作品で、特にロザムンド・パイクが演じたエイミーの冷徹さが絶賛されました。原作を読んだ後に映画を観ると、巧妙に仕掛けられた伏線に驚かされること間違いなしです!
『ドラゴン・タトゥーの女』
スティーグ・ラーソンの小説『ドラゴン・タトゥーの女』は、スウェーデン発の大人気ミステリー『ミレニアム』シリーズの第1作です。失踪した少女の謎を追うジャーナリストと天才ハッカーのリスベットが事件の真相に迫る物語で、複雑な人間関係やスリル満点の展開が特徴です。
この小説はスウェーデン語で書かれましたが、英語版『The Girl with the Dragon Tattoo』を含め、40以上の国で翻訳されています。特に英語圏ではベストセラーとなり、多くのファンを魅了しました。2011年にはデヴィッド・フィンチャー監督による映画が公開され、リスベットを演じたルーニー・マーラの演技が高い評価を受けています。
『羊たちの沈黙』
トマス・ハリスの小説『羊たちの沈黙』は、FBI訓練生クラリスが連続殺人犯「バッファロー・ビル」を追う中で、収監中の犯罪心理学者ハンニバル・レクターに協力を求めるサスペンスです。小説では、クラリスとレクターのやりとりがとても緊迫感に満ちていて、読者を引き込みます。
1991年に映画化され、アンソニー・ホプキンス演じるレクター博士がその知的で不気味な存在感を発揮し、アカデミー賞の主要5部門を受賞する大成功を収めました。原作では映画にない心理描写や背景が詳しく描かれているので、映画と小説を合わせて楽しむことで、より深く物語を味わうことができます。
SF/未来予想
ここでは、科学的なテーマを扱った原作が、映画でも高い評価を得た作品たちを紹介。
『ブレードランナー』
フィリップ・K・ディックの小説『アンドロイドは電気羊の夢を見るか?(原題:Do Androids Dream of Electric Sheep?)』を原作とする名作SFです。荒廃した未来の地球を舞台に、人間そっくりの人造人間「レプリカント」を追うデッカードの葛藤を描いています。
小説は人間性や存在意義を哲学的に問いかける一方で、映画版(1982年)はリドリー・スコット監督が手掛け、圧倒的な映像美とフィルム・ノワール風の演出でその世界観を再構築。ハリソン・フォード主演のこの映画は、SFの代表作として今なお評価されています。2017年にはライアン・ゴズリング主演で『ブレードランナー2049』という名のリメイク版も公開されましたね。
『マイノリティ・リポート』
フィリップ・K・ディックの短編小説『マイノリティ・リポート』を原作とするこの映画は、未来の犯罪予知システムをテーマにしたSFスリラーです。小説では、犯罪を防ぐシステムの倫理的な問題や、自由意志について考えさせられる内容が描かれています。
映画版(2002年)はスティーヴン・スピルバーグ監督が手掛け、トム・クルーズが犯罪予知システムの捜査官を熱演しました。映画ではアクションや緊張感あふれる展開が強調されていますが、原作の哲学的テーマも引き継がれています。短編小説のシンプルな物語と映画のスリリングな演出の両方を楽しめる作品です。
恋愛/ドラマ
続いて、心に響く物語が魅力の恋愛や人間ドラマを紹介!
『きみに読む物語』
ニコラス・スパークスの小説『きみに読む物語』は、異なる社会的背景を持つアリーとノアが、困難を乗り越えながらも愛を育む感動の物語です。その純粋で切ないストーリーは、小説としても映画としても多くのファンに愛されています。
映画版ではライアン・ゴズリングとレイチェル・マクアダムスが主演を務め、その演技が観客の涙を誘いました。原作では二人の物語のその後についても詳しく描かれていて、映画とは異なる楽しみ方ができます。
『プライドと偏見』
ジェイン・オースティンによる小説『高慢と偏見』は、18世紀のイギリスを舞台に、独立心の強いエリザベスと高慢な紳士ダーシーの恋模様を描いた作品です。オースティン特有のユーモアや風刺が物語に彩りを添えていて、今なお多くの読者に愛されています。
映画版は2005年にキーラ・ナイトレイ主演で公開され、美しい映像と丁寧に再現された時代背景が高く評価されました。小説には映画では省略されたキャラクターやエピソードも多く含まれていて、オースティンの筆致を存分に楽しむことができます。
『食べて、祈って、恋をして』
離婚をきっかけに人生を見つめ直した女性エリザベスが、イタリア、インド、バリ島を旅する中で、自分自身と向き合い成長していく実話に基づいた物語です。それぞれの国で「食べる喜び」「祈りの平穏」「愛の再発見」を体験していく姿が感動的に描かれています。
2010年に映画化され、ジュリア・ロバーツが主演。美しいロケーションと、主人公の心の変化を丁寧に描いたストーリーが魅力です。原作はエリザベス・ギルバート自身の旅のエッセイで、多くの読者に影響を与えたベストセラーです。
ホラー
『IT/イット』
スティーヴン・キングの小説『IT』は、ピエロのペニーワイズという恐怖の存在を中心に、幼少期に恐怖体験をした7人の子どもたちが、27年後に再び立ち向かう姿を描いています。単なるホラー作品ではなく、友情や成長といったテーマも織り交ぜられ、読む者の心に深く残る名作です。
映画版は2017年と2019年に2部作として公開され、特にペニーワイズ役のビル・スカルスガルドの不気味な演技が高い評価を得ました。原作には映画では描かれないキャラクターの心理描写や過去の詳細があり、さらに深い恐怖と感動を味わうことができます。
『シャイニング』
『シャイニング』は、スティーヴン・キングが手掛けたホラー小説の中でも特に人気の高い作品です。雪山のホテルで一家が孤立する中、父親ジャックが狂気に取り憑かれていく様子が描かれています。
原作では家族間の葛藤や、ホテルの不気味な背景についても丁寧に描写されています。映画版はスタンリー・キューブリック監督が手掛け、ジャック・ニコルソンの迫真の演技が話題を呼びました。
ただし、映画と原作では結末や細かな設定が異なるため、両方を楽しむことで作品の奥深さがより理解できます。
『バードボックス』
ジョシュ・マラーマンの小説を原作とした『バードボックス』は、目にしただけで命を奪われる謎の存在が現れる世界を舞台にしたサバイバルホラーです。母親マロリーが目隠しをしたまま子どもたちを連れて安全地帯を目指す物語で、極限状況下の緊張感と親子の絆が描かれています。
2018年にNetflixで映画化され、サンドラ・ブロック主演の迫真の演技が話題に。原作の緻密な心理描写と映画のスリリングな展開が相まって、見る者を引き込む作品です。
関連記事:英語学習に役立つ!Netflixオリジナル映画おすすめ9選
小説と映画で違った楽しみ方を!
映画と小説の両方を楽しむことで、それぞれの作品の良さがさらに引き立ちます。
特に原作小説には映画では描かれないディテールや裏話が満載!
次に映画を観るときには、ぜひ原作もチェックしてみてくださいね。