定番から初心者向けまで！ハロウィンに読みたい英語のホラー小説10選

ハロウィンといえば、楽しい仮装やかぼちゃをモチーフにしたグッズを思い浮かべる人が多いのではないでしょうか。

一方で、ハロウィンが近づくと「怖い映画」や「怖い話」を観たり読んだりしたくなる人もいませんか？

海外では、友人たちと集まってホラー映画のマラソンをしたり、キャンドルを灯した部屋で怖い話をしたりしてハロウィンを過ごす人が多いですよ。

そんな今回は、この季節に最適な英語の「怖い話」や「ホラー小説」をご紹介します！

ホラーの関連用語とサブジャンル

まず、「怖い話」は英語でどう表現するのでしょうか？以下は、どれも「怖い話」を表す表現です。

horror story（ホラー・ストーリー）
scary story（スケアリー・ストーリー）
spooky story（スプーキー・ストーリー）
chiller/chiller-diller（チラー・ディラー）

そして「ホラー」にもたくさんのサブジャンルがあり、なかには以下のようなジャンルがあります。

Gothic horror（ゴシック・ホラー）｜18世紀にロマン主義が台頭し、それに伴って生まれたジャンル。フィクション、ホラー、死、そしてときにはロマンスが組み合わされています。
Paranormal horror（パラノーマル・ホラー）｜超常現象や幽霊の話などが含まれます。科学的な領域には存在しない要素が物語を推進するのが特徴。
Supernatural horror（スーパーナチュラル・ホラー）｜パラノーマルと少し似ていますが、幽霊や魂などではなく、オオカミ男や吸血鬼など「超自然的」なものに焦点を当てたホラーです。
Body horror（ボディ・ホラー）｜人体への暴力や変異を生々しく描き出すジャンル。ホラー漫画家の伊藤潤二が手掛けた「うずまき」などがこのジャンルに当てはまります。
Splatterpunk（スプラッターパンク）｜グロテスクで不穏な暴力描写、「血」が多めのジャンル。「スプラッター映画」という映画のジャンルもあります。
Post-Apocalyptic（ポスト・アポカリプティック）｜文明が存在しない、黙示録の後の世界。ゾンビや吸血鬼、疫病など、恐ろしい要素を含むものが多い。
Psychological horror（サイコロジカル・ホラー）｜精神、感情、心理状態に焦点を当て、観客を怖がらせ、不安にさせるタイプのホラー。

「怖い」を表す英単語

「怖い話」を読んだり聞いたりしたら、感想を言いたいもの。そんなときに使える英単語はこちら！

chilling（チリング）｜身も凍るような〜
creepy（クリーピー）｜気味の悪い
eerie（イアリー）｜不気味
frightening（フライテニング）｜恐ろしい、怖い
horrifying（ホリファイイング）｜恐ろしい
hair-raising（ヘアー・レイズィング）｜身の毛もよだつような〜
spine-chilling（スパイン・チリング）｜背筋が凍るような〜
blood-curdling（ブラッド・カードリング）｜血も凍るような〜

【使用例】

Oh my god, that story was chilling!

「うわあ、その話ゾッとしたよ！」

That was horrifying. I don’t think I’ll be able to sleep tonight.

「恐ろしい。今夜はもう眠れないな」

Have you read this book? It’s literally hair-raising.

「この本、読んだことある？文字通り身の毛もよだつ内容だよ」

定番ホラー小説

では、ホラー関連の基礎用語がわかったところで、本題に入りましょう。まずはホラー小説の定番からご紹介します！

The Shining｜Stephen King

邦題：「シャイニング」

ホラーといえば「The Shining（シャイニング）」！そしてホラー作家といえばスティーブン・キングですよね。「The Shining」の他にも、「It（イット）」や「Carrie（キャリー）」などを手掛けた作家さんです。

1980年に公開されたジャック・ニコルソン主演の映画版も大人気です。本を読んでから映画も観てみてはいかがでしょうか？

【あらすじ】

ジャック・トーランスは、作家としての障壁を癒すために、コロラド州の孤立したホテル「オーバールック」の冬の管理人になり、妻のウェンディと霊感の強い息子ダニーとともにこのホテルで暮らすようになる。ジャックの執筆がうまくいかず、ダニーの幻覚がより不穏になるにつれ、ジャックはホテルの暗い秘密を知り、家族を脅かす殺人鬼へと変貌していく。

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Frankenstein｜Mary Shelley

邦題：「フランケンシュタイン」

「フランケンシュタイン」を知らない人はいないでしょう！ロンドン生まれの小説家・メアリー・シェリー氏が手掛けた名作。初公開されたのは1818年です。

【あらすじ】

天才科学者ビクター・フランケンシュタインが、自ら創造した生物に生命を与えることに成功する物語。しかし、それは彼が想像するような完璧な標本ではなく、むしろビクターと人類一般から拒絶される醜い生物であった。

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Dracula｜Bram Stoker

邦題：「ドラキュラ」

吸血鬼の元祖といえばドラキュラ！

ドラキュラは、1897年にアイルランドの作家ブラム・ストーカーによって書かれたゴシックホラー小説。演劇、映画、テレビなどで何度もリメイクされている有名な作品ですね。

【あらすじ】

書簡体小説のため、手紙や日記、新聞記事などを通して物語が展開される。事務弁護士ジョナサン・ハーカーが出張でトランシルヴァニアの貴族ドラキュラ伯爵の城に滞在するところから始まる。ドラキュラが吸血鬼であることを知ったハーカーは城を脱出。のちにエイブラハム・ヴァン・ヘルシング率いる小集団がドラキュラを追うようになる。果たしてドラキュラの運命は...？

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The Tell-Tale Heart｜Edgar Allan Poe

邦題：「告げ口心臓」または「裏切る心臓」

「The Tell-Tale Heart」は、1843年に書かれたアメリカの小説家／詩人のエドガー・アラン・ポーの短編小説。アメリカの高校の英語の授業で扱われるほど有名な話です。

【あらすじ】

ある殺人犯が残忍な行為の物語を語りながら、読者に自分の精神の安定を説得しようとするものである。彼は、自分が何らかの精神疾患を患っていることを否定し、公然と自分の賢さとずる賢い振る舞いを自慢する。

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Strange Case of Dr Jekyll and Mr Hyde｜Robert Louis Stevenson

邦題：「ジキル博士とハイド氏の奇妙な事件」

「ジキルとハイド」という名称で親しまれているこの本は、1886年に初めて発表されたスコットランドの作家ロバート・ルイス・スティーブンソンの小説です。

この小説は、英文学のなかでももっとも有名な作品の一つであり、ゴシック・ホラーのジャンルを定義する本とされています。

【あらすじ】

物語はジキル博士の遺言から始まり、博士が失踪または死亡した場合、その財産はすべてハイド氏に遺されることを、弁護士のアッターソン氏を通じて知る。アッターソン氏は、ハイド氏はわざと子供を倒し、平気で踏みつける残酷で悪質な男だと言う。しかし、これは彼の悪行の始まりに過ぎず、のちに彼は理由もなく国会議員を殺害してしまう。ハイド氏は異なる夜に何度もジキル博士の家に出入りしているところが目撃されます。2人の関係とは一体...？

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The Haunting Of Hill House｜Shirley Jackson

邦題：「丘の屋敷」

「The Haunting Of Hill House」は、アメリカの作家シャーリー・ジャクソンが1959年に発表したゴシック・ホラー小説。この作品は、2本の長編映画と1本の演劇としてリメイクされ、Netflixでもシリーズ化されました。

【あらすじ】

ヒルハウスと呼ばれる大邸宅での超常現象に悩まされ続ける大人になった5人の兄妹の物語。現在と、1992年に一家が屋敷から逃げ出した事件までの話の2つの時間軸を交互に描いている。

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子供〜英語初心者向けのホラー小説

ここからは、子供の勉強にも役立つ、英語初心者レベルの小説や絵本をご紹介していきます。

The Witches｜Roald Dahl

邦題：「魔女がいっぱい」
対象読者年齢 ‏ : ‎ 8歳～12歳

2021年に映画化された「The Witches」は、イギリスの人気作家・ロアルド・ダールの絵本が原作です。「Charlie and the Chocolate Factory（チャーリーとチョコレート工場）」や「Matilda（マチルダ）」なども手掛けたダール氏の絵本は、子供から大人まで楽しめます！

【あらすじ】

1967年、孤児の少年はアメリカ・アラバマ州の田舎町「デモポリス」で愛する祖母のもとで暮らすことになった。祖母は少年を海辺のリゾート地へと連れ出す。しかし、そのときちょうど、大魔女が世界各地から仲間を集め、隠密に計画を進めていた。

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Goosebumps｜R. L. Stine

邦題：「グースバンプス」
対象読者年齢 ‏ : ‎ 8歳～12歳

「Goosebumps」は、アメリカの大人気子供向けホラーシリーズ。

主に子供の主人公が、怪物や超自然的な要素を含む怖い状況に陥るというストーリーです。シリーズごとに分かれていて、全部で62巻もあるそうですよ！あらすじは巻やシリーズによって異なります。

ちなみに、シリーズの名称でもある goosebumps という言葉は、「鳥肌」という意味です！ Have/got goosebumps で「鳥肌がたった」という意味になります。（例：I just got goosebumps!「今鳥肌がたった！」）。

「Goosebumps」シリーズもAmazonで購入可能です。

There’s Someone Inside Your House｜Stephanie Perkins

邦題：「サムワン・インサイド」
対象読者年齢 ‏ : ‎ 12歳～16歳

2021年にNetflixで映画化された「There’s Someone Inside Your House」は、2017年に出版された割と新しい小説。ティーンエイジャーの恋愛模様から、グロい「スラッシャー*」要素までが積み込まれた、多くの人に賞賛されている作品です。

【あらすじ】

マカニ・ヤングが祖母のもとで暮らすようになってから約1年。彼女はネブラスカの田舎町での新しい生活に慣れ始めてきた頃、彼女の通う高校の生徒たちが突然、仮面をかぶった殺人鬼に次々と殺害され始める。死体の数が増え、恐怖が迫るなか、マカニは犯人の邪悪な計画から生き残ることができるのか？

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_{*スラッシャーとは、ホラーのジャンルの一種で、刃物を使った殺人などが特徴です。}

The Halloween Tree｜Ray Bradbury

邦題：「ハロウィーンがやってきた」
対象読者年齢 ‏ : ‎ 8歳～12歳

「Fahrenheit 451（華氏451度）」で知られるレイ・ブラッドベリによる長編小説。1975年に出版されました。

子供たちが、何気なく毎年祝っているハロウィンの歴史と事実について探っていく物語です。

【あらすじ】

8人の少年たちがハロウィンの日に遊びに出かけるが、9人目の友人ピプキンが生死をかけた旅に連れ去られていることを知る。古代エジプト、ギリシャ、ローマの文化、ケルトのドルイド教、中世パリのノートルダム大聖堂、メキシコの死者の日など、時空を超えて、謎の人物の助けを借りて、彼らは友人を追い求めることになる。その過程で、彼らは自分たちが祝う祝日の起源や、死や幽霊、お化けに対する恐怖が文明の形成に果たした役割について学ぶ。

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怖い話でハロウィンを楽しもう！

ハロウィンの祝い方は人それぞれ。大勢でパーティーをしたいという人もいれば、家でゆったり映画を観たいという人もいるのではないでしょうか。

今年のハロウィンは家で大人しく過ごしたいという人は、ぜひ英語のホラー小説を読んでみてください！ハロウィンの雰囲気を味わいつつ、英語の勉強にも役立ちます。

この記事が少しでも参考になれば幸いです。