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“I think” だけじゃダメ!ニュアンス別に意見を伝える英語表現

“I think” だけじゃダメ!ニュアンス別に意見を伝える英語表現

英語で自分の考えを言うとき"I think〜"ばかり使っていませんか?

"I think the typhoon will hit Tokyo this weekend."
(今週末、東京に台風が直撃すると思います)

"I think the campaign was a big success."
(あのキャンペーンは大成功だったと思います)

といったように使うのは、たしかに間違いではありません。

ただ、間違いではなくても、 "I think〜" だけでは自分の意見を正確に伝えきることができないのも事実なのです。

そこで今回は、英語で自分の意見をキチンと伝えるための表現方法を紹介していきます。前回の記事「意見を英語で言えるようになる4つのポイントと5つのトレーニング法」も参考にしながら、ぜひ様々なパターンを習得してみてくださいね。

 

なぜ “I think〜” だけでは意見を英語で伝えきれないのか

なぜI thinkだけでは英語で意見を伝えられないのか

"I think〜" の意味は、誰もが知っているとおり「〜だと思う」です。ところが英語には "I think〜" 以外にも「〜だと思う」に関する言い回しがいくつかあります。

例えば「新しいiPhoneは10月に発売されると思う」という文章を "I think〜" 以外の言い回しで表現してみましょう。

【例1】
I guess a new iPhone will be released in October.

"guess" を使った場合、発売されるとは思っているけれど、どこか心の中で「発売されないかもしれない」とも思っているニュアンスが含まれます。なお、あまり書き言葉としては使われません。

 

【例2】
I suppose a new iPhone will be released in October.

"suppose" は "guess" と意味合い的には同じです。よりフォーマルなニュアンスが含まれるため、話し言葉はもちろん、書き言葉でも使われます。

 

【例3】
I believe a new iPhone will be released in October.

"believe" には「信じる」という意味がありますが、強い期待を込めて言う場合や、何かしら根拠がある場合に使われます。

 

【例4】
I reckon a new iPhone will be released in October.

少し難しいのが "reckon" の使い方です。 "reckon" (発音: ˈrɛk(ə)n)は、アメリカでは株価や過去の販売履歴などの統計的な根拠により計算して「思う」ときに使われることがありますが、使う機会は滅多にありません。一方、イギリスでは "think" の代わりに使われるくらいカジュアルな表現でもあります。

どうですか? どれも「〜だと思う」という意味の言葉なのに、使う表現によって印象はだいぶ変わってきますよね。

 

「〜だと思わない」ときの言い回しには注意が必要

英語で同意しないときの言い回しには注意が必要

今度は逆に「〜だと思わない」と言いたいときに、日本人がよく間違えるパターンを紹介します。

以下の2つの例文のうち、どちらが「今夜、彼はパーティーに来ないと思う」という意味として、より適切だと思いますか?

【例1】
I think he is not coming to the party tonight.

【例2】
I don't think he is coming to the party tonight.

 

違いは "not" の位置です。

それぞれの例文を直訳すると例1は「今夜、彼はパーティーに来ないと思う」、例2は「今夜、彼がパーティーに来るとは思わない」となるので、どちらも言っていることは同じように感じますね。
ところが、英語では例2の "I don’t think he is coming to the party tonight." が一般的な言い方です。例文1のような言い方は、ほとんど耳にしません。

別の例で言うと「彼はその映画を面白いと思わなかった」を英語にすると "He thought the movie wasn’t funny." ではなく、"He didn’t think the movie was funny." となります。

もちろん、どちらも文法的には正しいのですが、英語では「I think + 否定文」よりも「I don't think + 肯定文」という使われ方をすると覚えておきましょう。

 

「〜だと思う」以外のフレーズで自分の意見を英語で伝えてみよう

「だと思う」以外の英語フレーズで伝えてみよう

ここまでは "I think〜" とそれにまつわる表現を紹介してきました。これだけでも表現の幅は広がったと思いますが、もう少し掘り下げてみましょう。

例えば、自分の意見を相手に伝えるときに、必ずしも「〜だと思います」だけを使うとは限りません。こんな風にいうこともあります。

In my opinion, you should apologize to him for breaking the window.
(私の意見だけど、彼に窓を割ってしまったことを謝った方が良いよ)

"in my opinion"(私の意見では) は "I think" と似た表現で、客観的な根拠は含まない言い方です。このように前置きをすることで、いきなり "You should" から言いはじめるよりも少し控えめな印象を相手に与えることが出来ます。

"in my opinion" 以外にも自分自身の経験や知識から考えたことを伝える方法として、

  • in my knowledge (私の知っている限り)
  • in my experience (私の経験上)
  • from my point of view (私の見解から)

という言い方もあります。

なお "from my point of view" を自然な日本語に訳すと「私の考えは」というニュアンスです。例えば、

From my point of view, the budget has to be made by the next meeting in February.
(2月の次のミーティングまでに、予算は合意されていなければならないと思います)

ここで "I think" を使うと、会議中ではなく同僚との雑談で思ったことを話すときのような少しカジュアルな印象になってしまいますが、 "from my point of view" を前置きとして使うことで、少しかしこまったニュアンスを出すことができます。

 

相手の意見に英語で賛成/反対する

相手の意見に英語で賛成、反対する

必ずしも長い文章を一から作って、自分の意見を言う必要はありません。相手の意見に賛成したり、反対したりするだけでも自分の気持ちや考えを表すことができます

賛成するときのフレーズ

  • you are right … (そうですね)
  • that’s a good idea … (それは良いアイディアですね)
  • (that) sounds good (to me) … (いいですね)
  • (that) seems reasonable … ((十分ではないけど)良いですね)
  • I agree with you … (賛成です)

"sounds good" は日常会話で本当によく使います。「明日、帰りにカフェ寄らない?」とか「来週月曜日の集合時間は7時で良い?」といった質問に「いいね」と言う意味で "sounds good to me" と答えると、すごく自然な響きになりますよ。

"that seems reasonable" は「すごく良いわけではないけれど、妥当なところかな」という時に使う表現です。日本語でも「リーズナブルな価格」と言いますが、「激安ではないけれど、商品価値に見合った妥当な値段かな」という意味合いで使われますよね。

 

反対するときのフレーズ

一方、反対するときには以下のようなフレーズが使えます。

  • I don’t think so … (そうは思いません)
  • I don’t agree with 〇〇… (〇〇に同意できません)
  • I’m afraid I can’t agree with 〇〇 … (申し訳ないですけど、〇〇には同意できません)
  • I disagree with 〇〇 … (〇〇に反対です)
  • I have a different opinion … (違った考えがあります)

"I’m afraid"は恐縮しているときに使われる表現です。よくレストランやホテルなどのサービス業で、お客さんの要望に応えられないときに使われています。
例えば、レストランで「メニューに載っている以外のワインはないの?」と聞かれたとき、他にワインがなければ "I’m afraid we don’t have any other wines" と言ったりするのです。

"I disagree〜" と "I don’t agree with〜" は似ているようで、言葉の強さがまったく違います。 "disagree" は「完全に相手の意見に反対」という強い気持ちが伝わります。一方の "I don’t agree with〜" は "disagree" よりも柔らかく反対する表現になります。

 

まとめ:一気に覚えなくてもOKです!

今回は意見を英語で伝えるための様々な言い回しを紹介しました。

他にも日常会話やビジネスで使える表現はたくさんありますが、まずはシンプルな言い回しをスラッと使えるようになってから、自分の英語力や用途に合わせてパターンを増やしていけたら良いですね!