「では、それでお願いします」上司と部下の英語コミュニケーション【仕事依頼編】

上司と部下の英語コミュニケーション

英語の専門家やネイティブスピーカーなどのプロフェッショナルが、みなさんからの質問に回答するDMM英会話が運営のQ&Aサイト『なんてuKnow?』

こちらに掲載された質問の中から、上司と部下の英語コミュニケーションで役立つ英語表現を【報告編】【連絡編】【相談編】のシリーズでご紹介してきました。

今回は番外編として、【仕事依頼編】! 上司から部下へ仕事を依頼する時や部下を労うときに使えるフレーズ、また、逆に部下から上司へ依頼するときに使えるフレーズを紹介します。

(上司→部下)仕事を依頼する

(上司→部下)仕事を依頼する

良いですね。ではそれでお願いします。進めてください。って英語でなんて言うの?

ビジネスパートナーからサービス改善の提案をもらいました。相手の提案内容に合意して、それで進めてほしいとお願いする時の言葉。(質問者:mackyさん)
引用元:https://eikaiwa.dmm.com/uknow/questions/543/

まずは上司から部下へ仕事を依頼するシチュエーションで役立つ英語表現です。「〜しておいてね」の表現にもいくつかバリエーションがあるので、ワンパターンになりがちな方はぜひ参考にしてみてくださいね。

「いいですね。ではそれでお願いします。進めてください」
Your proposal is great. Please go ahead and proceed with it.

"go ahead and proceed" で「(先へ)進める」をあらわしています。「それでお願いします」を直訳するのは難しいですが、相手にものごとを先へ進めるように促す "go ahead" はぜひ覚えておきたいフレーズ。

「(申請書などのハンコやサインの)記載漏れ・抜けのないようにお願いします」
1. Please make sure that you check everything and nothing is missed.
2. Don't overlook anything.

1の "make sure that 〜" は「〜であることを確実にする」をあらわすフレーズ。ビジネスでもプライベートでもとてもよく使われます。2の "overlook" は「見落とす」という意味。

「引き継ぎをきちんとしておいてね」
Please make sure that the transition goes smoothly.

"transition" とは「移り変り・移行」という意味の名詞。「引き継ぎをきちんとする」を「移行がスムーズにいく」であらわしています。ここでも "make sure" が役立ちます。

「それ、私のデスクに置いておいて」
1. You can put that on my desk.
2. Can you put that on my desk?

まったく同じ単語を使っていますが、2のほうが丁寧で優しい印象に。1は上司から部下に軽く指示するようなイメージです。

「2泊3日でホテル予約しといて」
Can you book a hotel for me on February 26 and 27, please?

このように具体的に「◯日と◯日」のように指定したり、 "2 nights from 26 February" と表現することも。「予約する」は他にも "make a reservation" と言うこともできます。
(上司→部下)仕事を依頼する

また、部下に仕事を依頼したり指示する際には "Can you 〜?" や "Please make sure that 〜." 以外にもこんなフレーズが使えます。

「もし出来たら~してくれないなあ?」
Could you 〜 if you don't mind?

"Could you 〜?" がそもそも丁寧な依頼の表現ですが、 "if you don't mind(あなたが気にならなければ)" を付けることで少し軽い印象に。とはいっても丁寧な表現には変わりないので、ちょっと頼みにくいようなことを依頼する場合に役立ちます。

「〜するだけでいいよ」
All you have/need to do is 〜.

「〜するだけだよ」といった簡単な依頼に使えるフレーズ。〜の部分に動詞の原形を入れます。例えば "All you have to do is answer the phone.(電話に出てくれるだけでいいよ)" といった感じです。

そして、仕事を依頼する際には、いつまでに終えて欲しいのかを伝えると相手も対応しやすいですよね。また、それほど急ぎではない用件の場合にそれを伝えるフレーズも紹介します。

「この仕事の締め切りは来週の金曜日です」
1. Please finish this by next Friday.
2. The next Friday is the deadline of this task.
3. This task is due by Friday.

1は直訳ではなく「来週の金曜までに終えてください」という意味に。「締切」を2では "deadline" で、3では "due by" であらわしています。 "due by 〜" は「〜が期限」というニュアンスになります。

「いつまでに対応できますか?」
1. When can you get this done by?
2. How soon can you process this?

1は "get 〜 done" で「終わらせる、仕上げる」という意味に。「〜までに」なので、文末に "by" が必要になります。 "By when" と言うこともできます。2の "How soon(どれだけ早く)" には相手を急かすニュアンスが含まれます。

「もう少し早く対応できませんか?」
Can you get it done a bit/little sooner?

ここでは "soon" の比較級 "sooner" で「もっと早く」を表現しています。 "a bit/little(少し)" がないと「もっと早くできませんか」と少しキツい表現になるので、ぜひとも "a bit/little" は忘れないようにしたいですね。

「急ぎの依頼です」
1. This is an urgent request.
2. Do you think you can handle this ASAP(=as soon as possible)?

1の "urgent" は「急を要する」という意味。一言で急いでいることが伝わる単語なので、メールのタイトルに使われることも。2はそれよりもやわらかい印象で、ASAP(できるだけ早く)で急ぎのニュアンスを出しています。

「急がなくてもいいです」
1. There's no need to rush this.
2. This is not a priority issue so please take your time.

1の "no need" は「無用」ということ。 "rush 〜" には「〜を急いでやる」という意味があります。2は "priority issue" で優先順位が低いことをあらわし、 "take your time" で「ゆっくりやってください」を表現しています。

(部下→上司)仕事を依頼する

(部下→上司)仕事を依頼する

忙しいと思うので、時間はあまり取らせません。って英語でなんて言うの?

忙しい相手に少しだけ時間を取って、話を聞いてもらいたい時。ほんの30分くらいの時間で済むよ。という時(質問者:NO NAMEさん)
引用元:https://eikaiwa.dmm.com/uknow/questions/6002/

次に、部下から上司にお願いや依頼をするシチュエーションで役立つ英語表現です。相手が上司ということで、やはり言葉遣いには注意したいですね。それには単語選びがポイントです。ここではビジネス英語でよく使われるものを中心に紹介しましょう。

「忙しいと思うので、時間はあまり取らせません」
I know you're very busy, so I won't take up much of your time.

「忙しいと思う」は "I think you're busy" とは言わずに、 "I know you're busy(忙しいのは分かっている)" が決まり文句です。 "take up" は時間・場所などを「とる」という意味です。

「もしお時間がありましたら、ご意見を頂けると嬉しいです」
If you have time, I'd really appreciate it if you could give me your opinion (on ○○).

"I'd(=I would) appreciate it if you could 〜" は「〜していただけるとありがたいです、幸いです」を意味する丁寧な依頼表現。上司に意見をもらいたい時に使えるフレーズです。

「お手隙の際にご確認ください」
1. I would be grateful if you could check this by 〜.
2. It's not urgent, but please give me your feedback by 〜.

1の "I'd(=I would) be grateful if you could 〜" も「〜していただけるとありがたいです」をあらわすとても丁寧な依頼表現。 "by Friday" のように期限を伝えるのがベター。2は「至急ではありませんが〜までに意見をもらえますか」という依頼の表現です。

「修正したのでご確認ください」
1. I made some revisions. Would you be able to check them?
2. Attached is the revised document.

1の "revision" とは「改訂・修正」という意味。口頭でチェックを依頼する場合に使えるとても丁寧な表現です。2の "attach" は「添付する」をあらわすので、メールで使うフレーズとなります。

「以前送った資料を差し替えさせてください」
Please replace the document I sent previously with this one.

「差し替えるには "replace" がよく使われます。 "replace A with B( AをBと差し替える)" は必ず覚えておきたい表現です。

「来週の火曜日、面接を2人お願いしたいのですが、お時間はありますか?」
1. Would you have time to interview two candidates next Tuesday?
2. Would you happen to have time next week on Tuesday to interview two people?

1の "Would you have time to 〜" は「〜していただくお時間はありますか?」という意味に。2の "Would you happen to 〜" は「もしかしたら、偶然で〜ですか?」という意味になり、相手にプレッシャーをかけないフレーズです。
ここまでは上司に使える丁寧な依頼表現をいくつか紹介してきましたが、もう一つよく使われる表現があるので、こちらもおさえておきたいですね。

「~していただけますでしょうか?」
I was wondering if you could 〜.

直訳では「〜していただけるかなと思っていたのですが」ですが、ここでのポイントは過去形にすること。 "I was wondering if" のように過去形にすることで婉曲表現になり、丁寧なニュアンスが出ます。

(部下→上司)仕事を依頼された時の返答

(部下→上司)仕事を依頼された時の返答

今忙しいからできませんって英語でなんて言うの?

緊急の仕事で大変な時に上司から他の仕事を依頼されたとき(質問者:Keiさん)
引用元:https://eikaiwa.dmm.com/uknow/questions/118/

上司から仕事を依頼されて、受けられない場合と受ける場合、さらに回答を保留したい場合の返答の仕方を見てみましょう。

「今は忙しいからできません」
I'm sorry but I'm in the middle of something.

"be in the middle of something" で「取り込み中、手が離せません」をあらわします。上司に使う場合には最初に "I'm sorry" とひとこと入れるのがベター。

「3日で出来ます」
I can get it done in 3 days.
I can do this in 3 days.

「いつまでにできる?」と尋ねられた時の答えです。ここでも "get 〜 done(〜を終わらせる)" という表現が役立ちます。「◯日で」をあらわすには "in ◯ days" のように "in" を使うのがポイント。

「期待にこたえられるよう頑張ります」
I won't let you down.

上司に「期待しているよ」などと言葉をかけてもらった時に使う定番のフレーズです。 "not let you down" で「あなたをガッカリさせない」という意味に。 "I won't" は "I will not" の略です。

「検討させてください」
1. I'd like to think about it.
2. Let me sleep on it.

1は「それについて考えたいです」を "would like to" を使い、丁寧に表現しています。2はもっとカジュアルな言い回しで、 "sleep on it" は翌日まで返事を延ばしたい時に使う定番フレーズ。

(上司→部下)労いの言葉

(上司→部下)労いの言葉

休みの日にわざわざ悪いね、って英語でなんて言うの?

休みの日に仕事をしてもらった部下を労う言葉(質問者:keitaさん)
引用元:https://eikaiwa.dmm.com/uknow/questions/1509/

最後に、上司が部下を労うときのフレーズも紹介しましょう。仕事を依頼するばかりではなく、たまには部下にこんな言葉をかけてあげてみてはいかがでしょうか。

「休みの日にわざわざ悪いね」
Thank you for coming in on your day off.

休日出勤をしてくれた部下に対して使えるフレーズ。 "come in(to work)" で「出勤する」をあらわします。 "day off" は「休日」の意味。

「いつもご苦労様」
Thank you for your continuous hard work.

英語には「ご苦労様」を直訳できる言葉はありません。代わりに、それに近い "Thank you for your hard work.(頑張ってくれてありがとう)" という表現を使いましょう。 "continuous(継続的な)" で「いつも」というニュアンスを出しています。

「(相手がチームリーダーをしていた大きなプロジェクトが終わった時などにかける)お疲れさま」
Thank you very much for all your hard work.

上の「ご苦労様」に似ていますが、「お疲れさま」も英語で表現しにくい言葉です。この場合にもやはり "thank you" でねぎらうのが一般的。 "all your hard work" 「いろいろなhard workのすべてについて」というニュアンスを表現できます。

まとめ

いかがでしたか?今回で【上司と部下の英語コミュニケーションシリーズ】は終了です。

どんなフレーズで部下に仕事を依頼すればいいのかお悩みの上司の方や、逆に、上司にどんな言い回しで依頼すればいいのかと不安に思っていた方は、ぜひ今回紹介した言い回しを参考にしてみてください。

仕事をスムーズに進めるためにも、上司・部下とは普段からの密なコミュニケーションが大切です。過去の記事【報告編】【連絡編】【相談編】もあわせて参考にしてくださいね。

またDMM英会話ではオンラインで無料レッスンも受けることができるので、上司と部下の英語コミュニケーションで不安なところがある箇所を重点的に会話練習してみるのも良いでしょう。