DMM英会話ブログ編集部
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英文に“such”という単語が出てきたらどのように訳しますか。「そのような」と訳すパターンが多いでしょうが、実際には “such as” や “such that” のように「そのような」と訳せないパターンが多くあります。今回はそんな掴みどころのない “such” について詳しく解説していきます。
【asの使い方はこちら】
→「~として」だけじゃない!“as”の使い方を徹底解説(公開後リンク貼る)
「そのような」と名詞を修飾する形容詞としての働きがメインです。それがどのようなものかに関する情報は、先行する文章や、後続の “as” や“ that” 以下に説明されます。つまり、文章中に“such”(そのような)がある場合、それが「どのような」ものかを把握することが重要になります。
この “such” は相手の「一年」という言葉を受けたものです。
このように「そのような」という言葉があるならば必ず「どのような」ものかの記述が存在しているんです。これを意識して以下を読み進めてみましょう。
名詞の前に置かれ、「そのような◯◯」と前述の内容を繰り返すときに使用します。
注意:通常の形容詞とは異なり、“such” を置く位置は単数形の可算名詞の場合では「such a(n)+名詞」となります。他の形容詞を伴う場合は、“I don’t know such a strange person.”(そんな変な人は知りません)と「such a(n)+形容詞+名詞」となります。
「such A as B」=(BのようなA)と、“such” の説明を “as” 以下が受け持っている文章です。後述する“such as”と似ているのでその違いに注意しましょう。
“that” 以下の文が “such” がどのようなものであるかを説明しています。
“such”は「とても」「すごく」と強調表現としても用いられます。
後ろにくる “beautiful” を強調しています。しかし強調といえば “very” や “so” もあります。これらの違いは何でしょうか。
“so” について、“so” の後には「形容詞」しか置くことができず、上の文のように「形容詞」+「名詞」を修飾することはできません。
そのため “so” を使うと上記の文章は、
となります。
“very” は「形容詞」+「名詞」を修飾できるので置き換えることができます。
名詞を強調することができます。この用法は “very” や “so” にはありません。
so~that構文と同じような意味で使うことができます。
so~that構文で言い換えると以下になります。
※前述のように “so” は形容詞のみを修飾するため、“It was a so nice weather~”とはできません。
「例えば」「等」など具体的な例を挙げるための表現です。
「例えば」といえば “for example” が頭に浮かびますが、“such as” との違いは何でしょうか。
“for example” は語句だけでなく後ろに文を置くことができます。
語句を置く場合
She likes vegetable, for example, onions, carrots and cabbage.
「彼女は野菜、例えば、タマネギ、ニンジン、キャベツが好きです」文を置く場合
She likes vegetable, for example, she likes onions, carrots and cabbage.
「彼女は野菜が好きで、例えば、タマネギ、ニンジン、キャベツが好きです」
文を置く用法は “such as” にはありません。逆に「例えば?」と問いたいときには “for example” は使えず、“such as” を使います。
「そのようなものとして」「それ自体では」という意味があります。例文を読んでニュアンスをつかんでみましょう。
また、文頭に用いることで「したがって」「そうであるから」という表現になります。
「これこれの」「何々の」と明示もしくは明言したくないものを指す表現です。
解説した用法の例文をいくつか挙げるので、どの用法かを復習しながら考えてみてください。
「such+形容詞+名詞」で「そんなにも」「とても」と形容詞を強調しています。
「such+名詞」の用法で、名詞 “fun” を強調しています。
“as such” というイディオムで「それ自体には」という意味があります。
“such as” というイディオムで、例を挙げるときに使用します。
so~that構文と同じように使われる「such~that」です。ただし、“so” は形容詞のみを修飾するため、so~that構文で言い換えると“He is so nice that everyone likes him.”となります。
ごらんのように “such” は “as” と組み合わせて使われることが多いです。そのため “as” も併せて学習すると “such” をより深く理解することができます。“such” と “as” を上手く使いこなせば英語レベルをぐんと引き上げることができますよ。