Erik
(更新)
ビジネスでスケジュールの調整をする際や、友人と遊びに行く予定を立てるときなど、何かと会話に出てくる「曜日」。
頻繁に使う表現だけに、「英語でも曜日の名前はもう完璧!」という方も多いと思います。ですが基本だからこそ、スペルミスや略語の間違いなどは避けたいところ。
今回はそんな「曜日」をテーマに、書き方だけでなく、略称、ネイティブがよく使うイディオム、ハッシュタグ、語源など、曜日に関する英語のアレコレをまとめてご紹介します!
日本語 | 英語 | 略称 |
月曜日 | Monday | Mon. |
火曜日 | Tuesday | Tue./Tues. |
水曜日 | Wednesday | Wed. |
木曜日 | Thursday | Thu./Thurs. |
金曜日 | Friday | Fri. |
土曜日 | Saturday | Sat. |
日曜日 | Sunday | Sun. |
*1: アメリカでは多くのメキシカン料理店が "Taco Tuesday" として火曜日に安くタコスを提供する。
*2: 「華金」のようなニュアンスの定番フレーズ。"TGIF"と略されることも多い。
もっと知りたい方はこちら:
月曜日・火曜日・水曜日・木曜日・金曜日・土曜日・日曜日
英語には曜日名を含むイディオムやフレーズが意外とたくさんあります。
日常的に使われるものをいくつかご紹介します。
すでに終わったことに対して、結果論からいつも文句を言ったり、批評をする人のこと。
"quarterback"(クォーターバック)はアメフトでボールを投げるポジション。特にアメリカで、週末に行われたアメフトの試合について月曜日にアレコレ言う人から来ています。
直訳すると「月曜日の朝の気持ち」です。
意味としては、週初めに仕事や学校に行くのがおっくうになり、月曜日の朝に多くの人が感じる倦怠感のことです。
直訳すると「来週の火曜日から一週間後」になりますが、ニュアンスは「未来の不特定の日時」を意味します。
多くの場合、実際に来ることがない日時を指します。
「金曜日が2日連続で来たとき」→「決してない」という意味。
皮肉を込めて言うことが多い表現です。
「金曜が2日連続でやってきたら◯◯してやるよ」のような使い方。
SNS時代の昨今、Instagram(インスタグラム)などでは多くのハッシュタグが散見されます。
ここでは英語圏で人気のハッシュタグで、曜日に関連するものをいくつかご紹介します!
素敵な男性の写真をアップする日。
"crush" は「片思いの人」「好きな人」の意味。
自分の変化の様子をアップする日。ダイエットをしている人はそのビフォーアフターなど。
"transformation" は「変形」「変容」などの意味。
月曜日の女性版。
もうお気づきかもしれませんが、ハッシュタグの単語の頭文字だけをとって新しいハッシュタグになることもよくあります。"WomanCrushWednesday"→"WCW"。
思い出の写真をアップする日。
"throwback" は「あと戻り」という意味です。
楽しい週末に突入する金曜日。
何か楽しい投稿をする人が多いです。
"cat"(猫)+"Saturday"(土曜日)で "Caturday"。
かわいい猫の画像を投稿するときのハッシュタグ。
名前の通り "selfie"(自撮り)を投稿する日。
他にも曜日に関するハッシュタグは多くありますので、ぜひインスタグラムなどで探してみてください!
曜日名の英語の語源は古代ローマまで遡ります。
古代ローマでは、曜日名は惑星の名前にちなんでつけられていました。惑星の名前は、ローマ神話の神の名前から来ています。惑星以外にも「太陽」と「月」も関係しています。
現在では古代ローマ以外にも、北欧神話にちなんだ曜日名が使われています。
曜日名 | 語源 | 古英語名 |
Sunday | Sun(太陽) | Sunnandæg |
Monday | Moon(月) | Monandaeg |
Tuesday | Týr(テュール) | Tiwesdæg |
Wednesday | Odin(オーディン) | Wōdnesdæg |
Thursday | Thor(トール) | Þunresdæg |
Friday | Frigg(フリッグ) | Frīġedæġ |
Saturday | Saturn(土星) | Sæterdæg |
それでは曜日ごとに見ていきましょう。
古英語では "Sunnandæg" と呼ばれており、訳すと "Sun's day"(太陽の日)という意味です。
多くの宗教的伝統では、週の始めを日曜日としています。
空を見上げた時に一番大きな星である「太陽」が週の最初の曜日の名前となったわけです。
"Monday" も日曜日同様、古代ローマ人が空を見上げた時に見たものが由来となっています。
「月」を語源とする "Monday" の古英語名は "Monandaeg" で、"day of the Moon"(月の日)という意味です。
古代ローマでは惑星の名前(=神の名前)が曜日名となっており、週の3日目は "Mars"(マールス・火星)にちなんで名付けられていました。
しかし、歴史上のどこかで「北欧神話」が目立ち始め、結果として週の7日のうち、4日は北欧神話の神が名前の由来となっています。
"Tuesday" は北欧神話の軍神 "Týr"(テュール)にちなんでいます。
古英語で "Týr" は "Tïw"。 "Tiwesdæg"→"Tïw's day"→"Tuesday" というわけです。
水曜日の語源は北欧神話の主神 "Odin"(オーディン)。"Woden" と表記されることもあります。オーディンは火曜日のテュールの父親です。
古英語でオーディンの日は "Wōdnesdæg"→"day of Woden"→"Wednesday" となりました。
古代ローマでは "Jupiter"(木星)にちなんで名付けられていた木曜日も現在は北欧神話の神 "Thor"(トール)の日となっています。トールもオーディンの息子です。
こちらは "Þunresdæg"→"Thunor's day"→"Thursday" です。
*"Thunor" は "Thor" の別名。
主神オーディンの妻、"Frigg"(フリッグ)の日。愛と結婚と豊穣の女神です。
"Frīġedæġ"→"day of Frigg"→"Friday"。
なぜかここで古代ローマにちなんだ曜日名に戻ります。
こちらは "Saturn"(土星)の日。
土星も土曜日も、どちらもローマ神話の農耕神サートゥルヌスにちなんでいます。
いかがでしたか?
日常会話の中で当たり前に使っている「曜日」。
語源を知ることや、曜日を含むイディオムも勉強することで、より英語の理解も広がるのではないでしょうか。