Amy
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英語を学ぶなかで、日本語に直訳しにくい英語の表現に出会ったことはありませんか? 日本語でも「お疲れ様です」や、「よろしくお願いします」は、英訳しにくいですよね。
しかし、このような表現は、それぞれの言語の持つ豊かな表現力や独特の文化を反映しています。
今回は、そんな直訳の難しい英語の単語・フレーズを紹介していきます! 訳しにくい表現を学び、その魅力を探ってみましょう。
この単語は、思いがけず良いことが起きる瞬間を表現しています。
日本語では「偶然の幸運」や「意外な発見」と訳されますが、その特別なニュアンスを完全に表現するのは難しいのだとか。人生の予期せぬ喜びや発見を象徴する言葉です。
知識や経験が豊富で、物事を深く理解していることを表す言葉です。
「洗練された」や「高度な」といった訳語はありますが、その奥深さや知的なニュアンスを的確に表現するのはやはり難しいと言えるでしょう。
不快さや不自然さを含む微妙な感覚を表す言葉です。日本語では「気まずい」や「ぎこちない」と訳されます。
しかし、この単語も日本語の訳では的確に表現できません。英単語 awkward は、物理的な動作から人間関係まで、非常に広い範囲で使われます。
物理的な動作:
社交的な状況:
感情や反応:
このように、使い方は多岐に渡りますが、日本語の「気まずい」や「ぎこちない」は主に人間関係や場の空気に使われることが多いでしょう。実際に、物理的な動作や感情の表現にはあまり使われません。
特に古いものや風変わりなものに対して、独特の魅力や愛らしさを感じるときに使われる言葉です。
Quaint には、古風でありながらも魅力的で、ユニークな趣があるという独特のニュアンスがあります。一方、日本語訳の「古風で趣のある」は、この意味を含みますが、完全に表現しきれないことがあります。日本語には quaint の特有の魅力や愛らしさを伝える単語が少ないため、ニュアンスが薄れることがあります。
FTW は、「For The Win」の略で、何かを賞賛したり、勝利や成功を祝うときに使われるスラングです。
日本語にはこれに相当する単語がなく、「やった!」や「最高!」といったニュアンスに近いですが、具体的な意味を持つ英語表現としての「FTW」の感覚を完全に表現するのは難しいです。
ヒップスターとは、流行の最先端を追いかける人たちのことを指します。否定的なニュアンスを持つことが多いようです。日本語にはこれに該当する単語がなく、その文化的背景やライフスタイルを表現するのが難しいため、カタカナで「ヒップスター」とそのまま使われることが多いです。
Sarcasm というのは、表面的には褒め言葉や肯定的な言葉を使いながら、実際には批判や不満を表す表現方法です。
「皮肉」と訳されますが、その意図的に反対の意味を表現する技法や、特有のトーンを日本語で完全に再現するのは難しいです。英語圏では、ユーモアの一環としてよく使われますが、日本人には伝わりにくいことも多いですよね。
このように言われても、真面目な日本人には伝わらないこともあるかもしれません。
この言葉は、北欧神話のなかで「猫は雨を降らせる力があり、犬は風を起こす力がある」と信じられていたことに由来します。そのため「rain cats and dogs」は「雨が激しく降る」「大雨が降る」という意味を表すのです。
「健康のピンクの中で」と訳すと、全く意味が掴めません。
英語においてピンクという色は極めて健康な状態、最高な状態を意味します。これは赤ん坊の肌の色を連想するためと言われています。
日本語における「ピンク映画」のような、性的なニュアンスが英語にはありません。英語では blue がその意味にあたると、ご存知でしたか?
直訳すると「アップルパイの順序」。通説では、昔アメリカにやってきたイギリス婦人らが、週の初めに1週間分のパイを焼いておき、貯蔵室の棚に「食べる曜日の順」に置いたことに由来すると言われています。
直訳すると「釘の頭を打つ」となりますが、実際には「問題の核心をつく」や「的を射る」といった意味で使われます。
由来は木工や建築作業に関連しています。木材に釘を打つ際に、釘の頭(nail head)を正確に打たなければならないためです。釘の頭を正確に打たないと、釘が曲がったり、木材が損傷したりする可能性があります。
したがって、釘の頭を正確に打つことは、作業の精度や成功を意味します。このイメージから、「問題の核心を突く」「的を射る」という意味で使われるようになりました。
このフレーズを「卵をぶつける」と解釈して「批判する」や「罵倒する」と予想したかもしれませんが、そうではありません。
この egg は edge が変化したものです。Edge には「少しずつ進む、ジワジワと進む」という意味があり、それが転じて「人をそそのかして~させる、扇動する」という意味が生まれました。
ちなみに、「卵をぶつける」は「have egg on one’s face」で、「面目丸つぶれ」「赤面する」という意味にもなります。
直訳すると「救急車を追いかける人」となるこの言葉が意味するのは、「悪徳弁護士」。
交通事故の被害者が乗った救急車を追跡して被害者やその家族に会い、加害者に損害賠償金を請求するようけしかけて儲けようとする弁護士の様子から、この言葉が生まれました。
直訳すると「クローゼットの中の骸骨」。
古代エジプトでは、人生には楽しみばかりでなく苦しみもあることを思い起こさせるため、宴会では骸骨を飾っていたそうです。19世紀になると skeleton が「他人に知られたくない秘密」の意味で使われるようになりました。
直訳すると「豆をこぼす」ですが、「spill the beans」の由来は諸説あります。
一つの説によると、古代ギリシャの投票制度に関連しています。古代ギリシャでは、投票の際に豆(beans)を使用していました。投票結果を発表する前に豆がこぼれると、結果が漏れてしまうことから、秘密が漏れるという意味で「spill the beans」が使われるようになったとされています。
「Spill the beans」と同様の意味を表す表現です。
この表現の由来は、中世ヨーロッパの市場に関連しているとされています。かつて、豚を売る際に袋に入れて運び、顧客にはその中身が豚であると信じさせていました。しかし、袋の中に実際には猫が入っていることがあり、その猫が袋から出てしまうと、詐欺が明らかになるということから「秘密が漏れる」という意味で使われるようになったと言われています。
訳しにくい表現には、秘密に関する表現が多いことがわかりますね。
「インドの夏」とも訳せますが、実際の日本語訳は「小春日和」。
そもそも小春日和とは春ではなく、11月から12月にかけてのよく晴れた暖かい日を指します。
小春日和を「インドの夏」と表現する理由はさまざまな説があるようです。一説には、アメリカ・インディアンが最後の収穫を済ませ、冬の食糧をしまう季節、つまり「インディアンの夏の終わり」に当たるからだと言われています。
直訳すると「木材を叩く」。日本語にしづらいですが、あえて訳すとすれば「いつまでも運が続きますように」「嫌な目にあいませんように」となります。
英語圏には「木に触れる」という迷信的な仕草があります。自慢話や調子のいいこと、幸運なことについて話した直後、災いを避けるためのおまじないなのです。
「Knock on wood」と言う代わりに、木でできているものを叩いてみせることもあります。この仕草は鬼ごっこ遊びで「木に触れている間は鬼に捕まらない」というルールに由来すると言われています。
今回は、日本語に直訳しにくい単語やイディオムを紹介しました。
ネイティブでなく、聞きなれていない限り、自分で意味を覚えていかないと使えませんよね。
それぞれが持つ特別なニュアンスを理解することで、英語の表現がより豊かで楽しいものになります。ぜひ、これらの表現をあえて日常の英会話やライティングに取り入れてみてください。何度も使っていくことで、覚えられるはずです。
このようにして、英語の知識をさらに深めていきましょう!