「お疲れ様です」は英語でどう言う?ビジネス英語メールで使いたい3つの基本表現

ビジネス英語メールで使いたい3つの基本表現

メールでのやり取りは、今となっては「仕事の基本中の基本」と言ってもよいくらい、避けては通れない業務になってますね。パソコンが職場のデスクに登場するまでは一体みんなどうやって仕事としていたのか(むしろ何をしていたのか)と疑問に思うくらいですが、頻繁にやり取りするメールだからこそ、その言葉回しには注意を払いたいものです。

日本語でのメールであれば「お疲れ様です」から始まり、「よろしくお願いします」で締めるのが一般的ですが、英語のメールの場合はどうでしょうか。

今回は英語のビジネスメールで覚えておきたい「お疲れ様です」「お世話になります」「よろしくお願いします」の表現方法についてご紹介いたします。

 

1.「お疲れ様です」って英語でなんて言う?

お疲れ様です

海外では理解されない「お疲れ様です」

日本のビジネス文化に馴染んでしまうと、社内の人に「お疲れ様です」以外の書き出しでメールを送るのは失礼にあたるのではないか、と思ってしまいがちですが、実はこれは完全に日本だけの習慣。
以前に私が、同じ職場で働いていたドイツ人の友人に「お疲れ様です」と日本語でメールを出したことがあったのですが、そのすぐ後に彼は「私のことを“Mr. Tired”呼ばわりするとは一体どういう皮肉なのかを説明してほしい!」と席まで直々にやって来ました。

そのくらい「お疲れ様です」という日本では相手をねぎらう挨拶は、日本以外の国々では使われていない概念であります。したがって、言葉を直訳してメールで送る場合、誤解を生むことはあっても、それによって何か得るということはないのです。

 

「お疲れ様です」が意味するもの

それでは我々日本人が職場のメールにおいて、「お疲れ様です」という文字列を入力する際に伝えたいメッセージとはなんでしょうか?

イタリア人の女性は周りの男性から常に誉められることに慣れているので、「ぼくは君のように美しい人のためならこの命だって迷わず捧げるだろう。愛しているよ、美しいあなたを。」という言葉をかけたところで、彼女たちの耳には「やぁ!」くらいにしか聞こえていない、という笑い話があります。
これは日本のサラリーマンにとっての「おつかれさま」と近いものがあり、実際に「お疲れ様です」が意味するのは「やぁ!」、つまり“Hi.”ということになります。

実際、英語でメールを書く場合の書き出しは、たいてい“Hi.”もしくは“Hello.”で始めれば十分です。それだけだと心もとないという場合は、下記のように表現することもできます。

これらの表現はすべて「やぁ、調子はどうだい?」という意味であり、体の調子や近況の様子をちょっと気にかけるくらいの質問を“Hi.”の後に投げかけるのが、英語流の「お疲れ様です」に値する表現になります。

また前述の通り、英語のメールには文頭に「お疲れ様です」のような挨拶を書く習慣はなく、"Hi〜 "の後にすぐ用件を書き始めるの一般的ですが、次のようなフレーズをメールの最後に添えて、労いの気持ちを伝えてもいいでしょう。

 

【おまけ】対面での「お疲れ様」

またメールではなく、オフィスなどで同僚に直接「お疲れ様」「お疲れ様です」にあたる言葉をかけたい時は、以下のフレーズを使うのがよいでしょう。

ここでも、英語にはない「お疲れ様」を感謝の言葉で表したり、別れの挨拶で表現するのがポイントです。

 

2.「お世話になります」は英語でなんて言う?

お世話になります

「お疲れ様です」が上記のように表現されるのであれば、「お世話になります」はどうでしょうか?「お世話になります」を直訳に近い形で表現すると、

となりますが、これはかなり耳慣れない言い回しであり、不自然な表現になってしまいます。

では、どのように言えば自然な英語表現になるのでしょうか?
これは、そのメールの送り先の人とあなたの関係にも依存します。たとえば送り先の人が先日ミーティングのためにわざわざ会社まで来てくれた方であれば、

という表現が適切になるでしょう。
また、アメリカ出張でお世話になった相手だったとしたら、

という表現が適切になるかと思います。

つまり、日本語の「お世話になります」のように、一言で済ませられるようなオールマイティーな表現は残念ながら英語にはないのですね。ビジネス英語メールでは相手との関係に応じて、感謝の気持ちを伝えましょう

 

3.「よろしくお願いします」は英語でなんて言う?

よろしくお願いします

この言葉なしではメールも電話もなかなか終われない、というくらい日本のビジネスシーンでは使われている「よろしくお願いします」という表現。こちらは英語でどう言えばいいのでしょうか?

この場合も考え方は同様です。「よろしくお願いします」という一言にどういった意味を込めているのか、「来週までに納品してもらいたい」のか、「すぐにメールの返事が欲しい」のか、シチュエーションによって言い回しは変わってきます

たとえば相手に何かをお願いしている場合で、向こうからのアクション待ちの状態であれば、「よろしくお願いします」に最も近しい表現は

つまり、「ありがとう、と先に言っておきます」という表現です。

また、「今回は希望に添えなかったので、また次回にでもご連絡ください」という意味での「よろしくお願いします」であれば、若干軽い言い回しではありますが、

という表現でも可能になります。

そしてメールの最後に自分の名前を書くことも多いかと思いますが、自分の名前の上に“Regards,”を付けて、

と書いても、「よろしくお願いします」に限りなく近い意味で使えます。名前は親しい関係であればファーストネームでも構いません。
また親密度が少し増した仲であれば“Regards,”の代わりに、

などでもよいでしょう。

 

まとめ

日本語には便利な表現がたくさんあり、ついついそれらをあまり考えずに多用してしまいがちですが、「外国語を勉強する」というのは母国語についてもよく考える絶好の機会でもあります。

ついつい日本語で「お世話になっています」だけで済ましてしまいがちなメールも、もう一歩踏み込んで「先日は飲み会にご参加頂きありがとうございます」など一言添えてみるだけで、コミュニケーションを円滑に図ることができます。

「お疲れ様です」
「お世話になります」
「よろしくお願いします」

これらはビジネスメールの、そして日本における人間関係の基本となる言い回しかと思いますが、英語においても、それによって何を伝えたいのかというのを考えておくと、どう言うべきかが分かるようになってくるでしょう。