Yoko
(更新)
英語の専門家やネイティブスピーカーなどのプロフェッショナルが、みなさんからの質問に回答するDMM英会話が運営するQ&Aサイト『なんてuKnow?』。
こちらに掲載された質問の中から、上司と部下の英語コミュニケーションで役立つ英語表現を【報告編】【連絡編】【相談編】のシリーズで紹介しています。
最終回の今回は【相談編】。
上司に意見を求めたり相談を持ちかける際のフレーズ、スケジュールや休暇の相談など、今回も職場ですぐに役立つ英語表現をお届けします。
言いにくい話を切り出すときの話し方。(質問者:Konanさん)
引用元:https://eikaiwa.dmm.com/uknow/questions/3939/
まずは、相談を持ちかける際に役立つ英語表現を見てみましょう。
1から3は全て「ちょっと話す時間ありますか?」というニュアンス。「相談する」は "talk" であらわすことができます。 "a minute" は「ちょっと」を、 "in private" は「個人的に」を意味するフレーズ。4や5のように「お話したいことがあります」「意見を聞かせて欲しい」という言い回しもできます。
1は "bother(悩ませる)" を使った「最近悩んでいることがあるんです」という表現。2は "on my mind(気にかかっている)" で「悩み」をあらわしています。3は「なにか気になってることでもあるの?話す?」と、上司が部下に対して話しかけるときの表現です。
そして、相談や悩みごとを持ちかけられて、すぐに対応できない場合には以下のような表現が役に立ちます。
1は「時間をつくる」そのままの直訳になります。2も基本的には同じ意味ですが、私自身を "available(得られる、空いている)" にする、という言い回しで「時間の都合をつけますよ」というニュアンスに。
"my hands are full" は「手がふさがっている、手が離せない、忙しい」という意味。 "busy" だけではなく、こんな表現も身につけたいですね。
上司に意見を伺う時に丁寧な文章でメールをしたいです。(質問者:Konanさん)
引用元:https://eikaiwa.dmm.com/uknow/questions/6016/
次に、上司にアドバイスや意見をもらったり、部下からも意見を出し合う場合に役立つ表現を見てみましょう。
"I'd(=I would) appreciate it if you could 〜" は「〜していただけるとありがたいです、幸いです」を意味する丁寧な依頼表現。上司に意見をもらいたい時に使えるフレーズです。
1の直訳は「あなたに同意します」で、「私も同感です」と言いたい場合に使えるフレーズです。2は "absolutely(絶対的に)" や "completely(完全に)" を使うことで強い同意をあらわしています。相づちとしても役立つフレーズです。
1は上司に使っても十分丁寧な、反対意見を述べる前のワンクッションのフレーズ。このフレーズに続けるかたちで反対意見を述べます。2は失礼になりかねない発言をする前にさらっと付け加えるかたちで、普段の口語でもよく使わます。
1、2ともにこれから言いにくいこと言いますよという前フリとして使います。 "bring up" とは「(話題・議題として)持ち出す」という意味。
1は意見が違うということをストレートかつ丁寧に伝える表現。2は、まずは相手の意見を認め、その後で「でも、自分は違う視点を持っている」と述べることでやわらかい印象を与えます。
ちょっと今日中に話したいことがあった時の一言。(質問者:sachiさん)
引用元:https://eikaiwa.dmm.com/uknow/questions/3556/
次に、スケジュールの調整・相談や休みを申請する場合に役立つ表現を見てみましょう。
"convenient" は「都合のよい」という意味。 "good" に替えるとカジュアルな表現になります。
1は「来月以降のほうが時間を作りやすいな」というニュアンスに。2の "be tied up" は「手がいっぱい=忙しい」をあらわし、 "thereafter" は「それ以降は」という意味のフォーマルな単語です。
最も一般的なのが1の "It's up to you.(君次第だよ)" 。2も同じく「君に任せるよ」という意味。3の "call" は「決定」を意味するカジュアルな名詞で、 "It's your call." は「君が決めて」というニュアンスになります。
1は "permit(可能にする)" を使った、とてもフォーマルで丁寧な表現。2の "work" は「うまくいく、機能する」という意味。4はカジュアルな表現なので、上司に対して使うのは避けたほうがいいでしょう。
"can't make it" は「都合がつかない」「行けない」をあらわす、口語でよく使われるフレーズ。2は文末に "this Friday" や "in the afternoon" などをつけると、いつがダメなのかを具体的に伝えられる、とても応用が効く表現です。
「代休をとる」の直訳ではなく「先週末働いたので今週のどこかで1日休みを取りたいのですが」という表現です。「1日の休暇」は "a day off" 。 "vacation, holiday(長期休暇)" としっかり区別しましょう。
"Something came up" の直訳は「何かが生じた」ですが、これは「急用ができた」をあらわす際の定番のフレーズ。「今日1日休む」は "take the day off" 、「明日1日休む」は "take tomorrow off" となります。
上司に相談したいことがあるけど、忙しそうで何と声をかけたらいいのか分からなかったり、なにか悩んでそうな部下にさりげなく声をかけたい場合などには、今回紹介したフレーズを使って切り出してみてくださいね。
今回で【上司と部下の英語コミュニケーション】シリーズは終了です。
過去の【報告編】【連絡編】もあわせてぜひ参考にしてみてください!