Yoko
(更新)
仕事の件で上司と話すとき、または部下と話すときにどんな英語表現を使ったらいいのか、お悩みではありませんか?
そんなみなさんのお悩みに、英語の専門家やネイティブスピーカーなどのプロフェッショナルが回答するのがDMM英会話が運営するQ&Aサイト『なんてuKnow?』。こちらに掲載された質問の中から、上司と部下の英語コミュニケーションで役立つ英語表現を【報告編】【連絡編】【相談編】のシリーズで紹介していきます。
第1回の今回は【報告編】と題して、上司に進捗状況を報告するとき・部下に報告を受けるときに役立つ英語表現を厳選してお届けします。
まずは、上司の立場から、部下に投げた仕事の進捗状況の報告をもらいたいときに使える英語表現を見てみましょう。
1はとてもシンプルな表現。話の流れがあれば "it" で分かり合えますが、無い場合には "How is the project going?" などと具体的に。
2の "How far along 〜?" は「どのくらいまで進んでいるか?」を尋ねるときによく使われます。
3は「今やっていることのアップデート(更新情報)をください」というのが直訳。部下に対して使うなら "Can you" は省略してもOK。
話の流れがあり、お互いに何について話しているのか分かっているなら「その後(after that)」とわざわざ言わなくても、シンプルにこう表現できます。
1は "what happened(何が起こったか)" 、2は "how it went(それがどのように進んだか)" を教えて、という意味になります。
3は「進捗状況の報告よろしくね」という意味のフレーズ。常に最新の情報を知らせてね、というニュアンスになります。とてもカジュアルなので部下や同僚には使えますが、上司には使わないほうがいいでしょう。
次に、部下の立場で、上司から報告を求められ、進捗状況を報告する際に役立つ表現を見てみましょう。
"be on track" は直訳すると「軌道に乗っている」。そこから「順調に進んでいます」という意味になります。
1はスケジュール的に遅れている場合にとてもよく使われます。反対に「予定より進んでいる」は "ahead of schedule" といいます。
そして、2も "behind" を使った表現。 "fall behind" で「遅れをとる」という意味に。
"catch up with 〜" は「〜に追いつく」が直訳。「スケジュールに追いつく=遅れを取り戻す」というニュアンスになります。
"finished up" は "completed" でもOK。「作業」は "assignment" 、"duties" 、"task" であらわすことができます。
ノルマは「割り当て」という意味の "quota" であらわします。この "reach" は「到達する」というイメージ。 "should" で話し手の期待に沿う将来的な可能性をあらわしています。
※ちなみに、ノルマはロシア語からきています。英語圏の人には通じないのでご注意を!
システム不具合への対応の進捗状況を報告する場合などには、 "investigate(調査する)" や "investigation(調査)" がよく使われます。「原因」をあらわす "cause" も覚えておきたい単語です。
今すぐはできないけどなるべく早く対応する、といった場合の回答。「対応する」は "take care (of 〜)" あらわすことができます。 "as soon as possible" は「できるだけ早く」という期限を設けない答えなので、曖昧に受け取られることも。
ビジネスの現場では「いつまでに」と期限を明確にした回答が好まれる場合があります。 "by 〜(〜までに)" は必ず覚えたい表現。「このあと」というニュアンスの "later" は "later today(今日このあと)" のようにも使えてなにかと便利です。
仕事の進捗状況以外にも、上司に報告する際・部下から報告を受ける際に使える、知っておくとちょっと役立つ表現はこちら。
"point" とは「核心・要点」という意味。 "get to the point" で「本題に入る」をあらわしますが、 "straight" をはさむことによって「単刀直入に」というニュアンスが出ます。
1の "lack" とは「不足していること」をあらわします。説明が不足していることを "excuse(容赦する)" 願います、というのが直訳になります。
2の "make it clear enough" は「十分に明確にする」という意味。「十分に明確にする」を打ち消すことで、逆接的に「説明不足」を表現しています。
1は、現在取組中の事案に関して途中経過を報告する際に役立つフレーズ。 "quick update" で最新情報を取り急ぎ報告する、というニュアンスを表現しています。
そして、 "ASAP" は "as soon as possible" の略。報告の最後をこのフレーズで締めると、さらなる情報とともにできるだけ早く改めて連絡します、という意思を伝えることができます。
どちらも、情報共有をしておきたいときにメールでよく使われるフレーズ。1の "For your information" は "FYI" と略されることも。大きな違いはありませんが、2の "For your reference" は「参考までに」というニュアンスになります。
もっとも一般的に使われるのが "regarding 〜" 。 "about" も同じ「〜に関して」をあらわしますが、 "regarding" のほうがよりフォーマルな表現になります。
"mention" は「言及する」を意味する、ビジネスでよく使われる単語です。 "As I mentioned(すでに述べたように)" と並んで、 "As I mentioned earlier(さきほども述べたとおり)" も覚えておきましょう。.
1はズバッと単刀直入に言うフレーズ。 "get to the point" で「核心をつく」を意味します。2はもっと遠回しな表現で「おっしゃりたいことがよくわかりません」と言う際の定番です。
"specific" とは「明確な、具体的な」の意味。 "be specific" は「具体的に(はっきり)説明してください」というニュアンスで使われることの多いフレーズです。
上司の立場から部下に進捗や報告を求める際には、まわりくどい丁寧な表現ではなく、シンプルな表現でOK。ただし、 "Thanks" や" Please" などはビジネス英語以前に会話の基本なので、お互い気持ちよく仕事をするためにも忘れないようにしたいですね。
逆に、部下の立場から上司に報告する際には "Can you 〜?" ではなく "Could you 〜?" を使ったり、ストレートな表現を避けることで丁寧さを表現することができますよ。
【連絡編】【相談編】も公開予定ですのでお楽しみに!