ワーキングホリデー、徹底解説!おすすめの国ベスト3
他国で合法的に仕事に就くことのできるこの制度。若者にとって、世界を広げる絶好の機会です! 異なる文化や言語に触れながら、現地で働くことで得られる経験は、人生を豊かにする大きな一歩となるでしょう。
今回は、ワーキングホリデーについて徹底解説します! ワーホリの基本制度や、行ける国、2ヶ国でワーホリ経験のある筆者、おすすめの国ベスト3も紹介します。
少しでも海外で働いてみたいと思っている若者のみなさん、必見ですよ!
ワーキングホリデーとは?
ワーキングホリデーとは、18歳から30歳(国によっては35歳まで)の若者が、観光を目的としつつ、その国で一定期間、労働を行うことができる制度です。
通常、1年間の滞在が許可され、その期間中に現地での就労を通じて生活費を賄いながら、自由に旅行を楽しむことができます。言語スキルの向上や異文化理解、国際的な友人との出会いなど、多くのメリットがある制度です!
制度についての詳細は、外務省のWebページで紹介されていますので、参照してください。
ワーキングホリデーを受け入れている国
現在、多くの国がワーキングホリデーの制度を導入しています。主に英語圏の国が人気ですが、ヨーロッパやアジア、南米など多岐にわたる地域でワーホリが可能です。
日本は、現在30ヶ国とワーキングホリデーの協定を結んでいます。以下は、2024年6月3日時点で日本とワーキングホリデー協定を結んでいる国のリストです。
- 1. オーストラリア
- 2. ニュージーランド
- 3. カナダ
- 4. 韓国
- 5. フランス
- 6. ドイツ
- 7. イギリス
- 8. アイルランド
- 9. デンマーク
- 10. 台湾
- 11. 香港
- 12. ノルウェー
- 13. ポルトガル
- 14. ポーランド
- 15. スロバキア
- 16. オーストリア
- 17. ハンガリー
- 18. スペイン
- 19. アルゼンチン
- 20. チリ
- 21. アイスランド
- 22. チェコ
- 23. リトアニア
- 24. スウェーデン
- 25. エストニア
- 26. オランダ
- 27. ウルグアイ
- 28. フィンランド
- 29. ラトビア
- 30. ルクセンブルク
詳細は、外務省のウェブサイトで確認できます。
実はこんなに選択肢が多いと、ご存知でしたか? ワーホリと聞くと英語圏をイメージしがちですが、英語圏以外の国もたくさんありますよ!
それぞれの国での経験が異なるため、自分の目的や興味に応じて行き先を選ぶことが重要です。あなたの興味や目標に応じて、最適な国を選んでくださいね。
ワーホリにおすすめの国ベスト3
筆者は、カナダとドイツの2ヶ国でワーキングホリデーを経験しました。その経験を踏まえての紹介となるので、もちろんその2ヶ国が入ってしまっていますが、当時リサーチをした結果その国を選択したので、自信を持っておすすめできます!
カナダ
カナダは、多様な文化が共存する国で、英語とフランス語の両方を学ぶことができるのが魅力です。実際に、モントリオールではフランス語の看板もあり、街でフランス語が多く聞こえてきます。英語も訛りが少なく、聞き取りやすいと言われています。
トロントやバンクーバーなどの大都市では、多国籍企業が多く、英語力を活かした仕事が見つけやすいです。都市部では多くの仕事の機会があり、生活費も比較的安定していると言えるでしょう。
さらに、自然が豊かで、アウトドア好きにはたまらない環境が整っています。四季折々のアウトドア活動が楽しめるのは、魅力的ですよね!
また、移民が多いため、差別意識が少なく、フレンドリーな人々が多いのが特徴です。多文化を体験しながら語学力を伸ばすことができるでしょう。特に、大都市では他者を受け入れる意識が定着しているため、英語があまり話せない段階からも友人ができやすいでしょう。
Work and travel in Canada with International Experience Canada|Government of Canada
ニュージーランド
ニュージーランドは、壮大な自然と穏やかな生活環境が特徴です。
観光業が盛んで、ワーキングホリデー中に観光関連の仕事を見つけることが比較的容易です。アウトドアアクティビティが好きな方にとって、世界遺産のフィヨルドや美しいビーチ、山々でのトレッキングが楽しめます。
また、他の国主要都市と比較すると、ニュージーランドの大都市であるクライストチャーチやオークランドでは、比較的生活費を抑えることができるでしょう。
さらに、ニュージーランドの人々は非常に親しみやすく、外国人にもオープンな態度で接してくれるため、初めての海外生活でも安心して過ごせます。比較的小さな国でありながら、多様な経験ができるのが特徴です。
ちなみに、ニュージーランドは南半球に位置するので、日本とは四季が逆です。クリスマスが真夏と言うのは、びっくりかもしれませんね!
筆者は大学時代に短期留学でニュージーランドの北島に滞在しましたが、それが初の海外でした。その経験をきっかけに、「海外に出よう!」と心に決めて、その後5年以上海外で生活することとなりました。全ては、ニュージーランドで出会った人々の温かさや、多様性に触れたことがきっかけです。そのため、初めての海外留学や滞在には、個人的にニュージーランドをおすすめしています!
Japan Working Holiday Visa|New Zealand Immigration
ドイツ
ドイツは、英語圏ではありませんが、ワーキングホリデーの行き先として非常に魅力的です。ヨーロッパの中心に位置し、多様な文化や歴史に触れる機会が豊富にあります。ドイツは高い生活水準と安定した経済を持つ国なので、職種によっては質の高い生活を送りながら働くことが可能です。
また、大都市では英語が広く通じるため、ドイツ語が苦手でも比較的スムーズに生活できる点も魅力です。(ただし、行政関連の役所等は英語が通じない、もしくは英語を話せてもあえて話さない場合もあります。)地方都市では通じないこともあるので、小さな町に住みたい場合は、ドイツ語の知識もつけていきましょう。
加えて、ドイツは交通網が発達しており、近隣のヨーロッパ諸国への旅行が容易にできることも大きな利点です。休暇中にフランス、オランダ、オーストリアなど他の国を訪れ、多様な文化を体験することができます。航空券もヨーロッパ内は格安航空券が多く販売されているので、気軽に旅行ができます! 筆者も、感染症が流行する前には毎月違う国を訪れていました。
さらに、ドイツの都市ではさまざまなイベントやフェスティバルが年間を通じて開催され、地元の人々との交流や、新しい趣味を見つける機会がたくさんあります。特に、クリスマスマーケットやオクトーバーフェストは、世界中から訪れる観光客にも人気です。クリスマスの時期には街中がキラキラと輝き、歩いているだけでワクワクさせられます。ドイツのクリスマスマーケットについては、こちらの記事も読んでみてください。ドイツの長い冬を苦手とする人も多いですが、だからこそクリスマスのライトアップが映えるのかもしれませんね。
ドイツでのワーキングホリデーは、異文化理解や語学力の向上だけでなく、人生の貴重な経験となること間違いありません。
Visa - Working Holiday|ドイツ連邦共和国大使館
さて、3つの国を紹介しました。行き先を決める方法はいくつかありますが、まずは自分の目的を明確にすると、自然と見えてくるかもしれません。
「英語を話せるようになりたい」のであれば、英語圏を選びましょう。訛りが比較的少ないと言われる、カナダがいいかもしれません。
「海外でとりあえず生活がしてみたい」のであれば、日本人も多く生活しやすい地域を選びましょう。オーストラリアやニュージーランドは、コミュニティも根強いので過ごしやすいかもしれません。
「いろいろな国に行ってみたい」のであれば、ヨーロッパの国を選ぶと、旅行先の選択肢が増えますよ。
このように、「自分が何をしたいのか?」から行き先を考えてみましょう。
ワーホリに行くにはどうするの?
ワーキングホリデーに行くには、いくつかのステップを踏む必要があります。しっかりと準備をして、スムーズにワーホリ生活をスタートさせましょう。
英語が不安な方や海外が初めての方、未成年の方は、留学関連の会社やエージェントに依頼することも多いかもしれません。しかし、実際には全て自分で手続きを行うことも可能です。全ての情報はWebページや、大使館に問い合わせるなどして入手できるからです。自分で情報を検索して調べ、行動できそうな方は費用を節約するためにも、自分でやってみてもいいのではないでしょうか。
エージェントを依頼する際には、必ず複数の会社に見積もりをとるなどして、比較検討してから依頼しましょう。
行きたい国を選ぶ
まず、どの国に行きたいかを決めます。気候や文化、言語、ワーキングホリデーの条件などを考慮して、自分に最適な国を選びましょう。今回紹介したリストを参考にしてみてくださいね。
ビザの申請
行き先が決まったら、次にその国のワーキングホリデービザを申請します。ビザの申請には、通常パスポートや証明写真、財政証明書などが必要です。各国の大使館や領事館のウェブサイトで、最新の申請手順や必要書類を確認しましょう。申請に費用がかかる国もありますし、情報は日々変化しますので、必ずご自身で確認してください。
航空券の手配
ビザが無事に取得できたら、次は航空券を手配します。可能であれば、早めにチケットを購入しておくと、費用を抑えることができます。往復航空券の提示が入国時に必要な国もありますので、確認してみましょう。
滞在先の確保
渡航先での最初の滞在場所を確保します。最初はホステルやシェアハウスなど、短期的な宿泊施設を利用し、その後落ち着いたら長期的な住居を探すのがおすすめです。引っ越しに関するこちらの記事も参考にしてください。
海外保険への加入
万が一の病気や事故に備えて、海外保険に加入しておきましょう。医療費が高額になることがあるため、十分な補償がある保険を選ぶことが重要です。
必要な荷物を準備
現地で必要になる書類や薬、電化製品などを忘れずに持っていきましょう。現地での生活に適した衣類や靴も準備しておくといいですが、大体は現地で調達できます。本当に必要なものだけを持っていくと、荷物が少なく済みますよ。
念願のワーホリスタート!さあ何する?
ついに念願のワーキングホリデー生活をスタート! さて、何をしたらいいのでしょう? この章では、到着後の最初の数日間にすべきことを紹介します。以下のことを行っておくと、その後の生活がスムーズに進むでしょう。
現地での登録手続き
多くの国では、到着後に現地での住所登録や税務番号の取得などの手続きが必要です。これらの手続きは、現地での就労や銀行口座の開設に必要となるため、早めに済ませましょう。
銀行口座の開設
給料を受け取るために、現地の銀行口座を開設します。必要書類はパスポート、ビザ、住所証明書などが一般的です。
SIMカードの購入またはモバイルプランの契約
現地での通信手段を確保するために、SIMカードを購入するか、モバイルプランを契約しましょう。滞在中に通信環境が整っていることは、生活をスムーズに進める上で非常に重要です。
あわせて読もう:【10選】これで海外でも困らない!スマホ関連の英語表現まとめ
地元の情報収集
新しい街や地域に慣れるために、近所を歩いてみましょう。公共交通機関の使い方や、スーパー、薬局、病院などの場所を確認しておくと安心です。
仕事探しのスタート
仕事を探す際には、まずは現地の求人情報をチェックしましょう。インターネットや掲示板、地元の新聞など、情報を集める手段はいくつかあります。英語(または現地の言語)で履歴書を準備し、積極的に応募していきましょう。落ちても気にせず、トライし続けることが大事です。
友達を作る
現地での友達作りも大切です。同じワーキングホリデーで来ている人たちや、地元のコミュニティイベントに参加して、積極的に人と交流することで、より充実した生活が送れますよ。友達ができず困ってしまった場合には、こちらの記事も参考にしてください。
これらの準備を整えたら、ワーキングホリデーの本当の魅力が見えてきます。海外生活スタート時のやることリストも別の記事でまとめていますので、ぜひ読んでみてください。
新しい経験とともに、自分自身を成長させる素晴らしいチャンスを楽しんでください!
ワーホリで必須の英会話フレーズ集
ワーキングホリデーに出発する前に、現地で使える基本的な英会話を身につけておくと、生活がぐっと楽になります。ここでは、関連記事を紹介します! これまでに公開している記事のなかでさまざまな英語表現を紹介してきました。必要な記事を読んでみて、フレーズを覚えておきましょう。
一般的な表現が多いですが、覚えておくと、最初から迷わずスムーズに話すことができるでしょう。
自己紹介と仕事探しに役立つフレーズ
日常生活で使えるフレーズ
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トラブルや緊急時に役立つフレーズ
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- 【アメリカで風邪を引いたら…】知っておくべき病院・薬事情と基本英語フレーズ
現地での生活や仕事探しをスムーズに進めるために、最低限の英語、現地の言葉の知識は持っておくといいですね! 事前にオンライン英会話や英会話アプリなどで英会話に慣らしておくと、いきなり海外に行くハードルが下がるかもしれません。
英語圏以外の国に行く場合でも、やはり世界の共通言語は英語です。英語が伝わらないこともあるかもしれませんが、伝わる場合も多くあります! 現地言語を習得するのも重要ですが、最低限の英会話の知識を身につけておくことも、とても重要です。
自分の目的に合わせて行き先を選ぼう
30カ国も行き先があると迷ってしまうかもしれません。
ベスト3を紹介しましたが、結局最終的には「自分が何をしたいか?」「どこでどんな生活したいのか?」に焦点を当てて考えるのが一番です。
私がドイツを選んだのは、ヨーロッパの建築物が好きで、最終的にはヨーロッパに移住したいと考えていたからです。一番好きなイタリアではワーホリの制度がなかったため、比較的生活も安定させつつ、旅行にもいきやすい、ドイツのベルリンを選びました。結果として1年のワーホリ後、フリーランスビザを取得し、2年滞在を延長しました。ドイツでの生活は、今でも自分の人生の大事な一章です。
ワーキングホリデーは、若いうちに一生で一度しか(各国それぞれ、例外あり)使えない制度です。実際に海外で働くことで、その後の人生を大きく左右する経験になるかもしれません。
自分の人生に行き詰まっていると感じている方、日本での生活に飽きてきている方は、ぜひ気になる国を調べてみてはいかがでしょうか? やらずに後悔するより、やって後悔ですね!