「+」「−」「×」「÷」など英語の数式の読み方と「計算」に関する基本英語表現まとめ
突然ですが、これらの数式を英語で読めますか?
① 「1 + 2 + 3」
② 「-4 × 5.6 ÷ 7」
日本語なら、「①いち たす に たす さん」「②マイナスよん かける ごてんろく わる なな」のように何も意識せずに読める数式も、英語ではパッと出てこないこともあるかもしれません。
そこで今回は英語で計算や数式を伝える必要があった場合に困らないよう、四則演算、正と負の数、少数、分数、累乗など、「計算」に関する基本の英語表現をまとめてみました。
「計算」は英語で

まず「計算」という単語について見ていきましょう。
「計算(名詞)」は "calculation" (キャルキュレーション)と言います。「計算する(動詞)」は "calculate" (キャルキュレイト)です。
他に「計算機」は "calculator" など、この "calculate" を基本に様々な表現があります。
- 【使用例】
- Could you calculate this for me?
「これ計算しておいてくれる?」Can I borrow your calculator for my calculus exam?
「微分積分学の試験に使いたいから計算機借りて良い?」
四則演算

ここからは早速数式の英語での読み方を見ていきましょう。
まずは基本の四則演算から。
| 日本語 | 英語 | 読み方 |
| 足し算(名詞) | addition | アディション |
| 足す(動詞) | plus/add | プラス/アド |
| 引き算(名詞) | subtraction | サブトラクション |
| 引く(動詞) | minus/subtract | マイナス/サブトラクト |
| 掛け算(名詞) | multiplication | ムルティプリケーション |
| 掛ける(動詞) | times/multiply | タイムズ/ムルティプライ |
| 割り算(名詞) | division | ディヴィジョン |
| 割る(動詞) | divide | ディヴァイド |
足し算(+)
「足し算」は "addition" (アディション)と言います。
数式の「+」は基本的には "plus" と読みます。
- 【使用例】
- 1 + 2 = 3
One plus two equals three.
「+」は "add" と読むこともできますが、こちらは少しフォーマルなニュアンスであまり一般的ではありません。この "add" は日常会話で何かを「足す」「加える」などの意味でよく使われます。
- 【使用例】
- Maybe I should add more salt.
「もう少し塩を足した方がいいかも」
もっと知りたい方はこちら:1+1って英語でなんて言うの?
引き算(ー)
「引き算」は "subtraction" (サブトラクション)と言います。
数式の「ー」は基本的には "minus" と読むことが多いですが、「+」と同様によりフォーマルな "subtract" という言い方もあります。
- 【使用例】
- 3 - 2 = 1
Three minus two equals one.
掛け算(×)
「掛け算」は "multiplication" (ムルティプリケーション)と言います。
数式の「×」は一般的に "times" と読みますが、よりフォーマルな "multiplied by" も可能。
- 【使用例】
- 1 × 2 = 2
One times two equals two.
もっと知りたい方はこちら:かけ算・5×3って英語でなんて言うの?
割り算(÷)
「割り算」は "division" (ディヴィジョン)と言います。
数式の「÷」は "divided by" と読みます。
- 【使用例】
- 2 ÷ 1 = 2
Two divided by one equals two.
もっと知りたい方はこちら:割るって英語でなんて言うの?
和差積商
足し算、引き算、掛け算、割り算を計算したときのそれぞれの答えである「和差積商」についても見てみましょう。
| 日本語 | 英語 | 読み方 |
| 和 | sum | サム |
| 差 | difference | ディファレンス |
| 積 | product | プロダクト |
| 商 | quotient | クォーシェント |
正負・少数・分数・累乗

次にもう少し踏み込んで、正の数と負の数、少数点がある数値、分数や累乗などについてもご紹介します。
正と負
「正数」は "positive number"、「負数」は "negative number" と言います。
正数の場合はそのまま数字を読めば良いですが、負数は "negative (数字)" と読みます。
- 【使用例】
- -5
negative five-5 × 5 = -25
Negative five times five equals negative twenty-five.
小数
「小数」は "decimal" (デシマル)、「小数点」は "decimal point" (デシマル・ポイント)と言います。
数式を読む場合は上記の表現は特に使わず、小数点のところを "point" と読みます。日本語の「てん」と同じです。
- 【使用例】
- 1.5
one point five1 + 2.5 = 3.5
One plus two point five equals three point five.
もっと知りたい方はこちら:小数の数字・小数点以下・四捨五入って英語でなんて言うの?
分数
「分数」は "fraction(s)" (フラクション)と言います。「分母」は "denominator" (ディノミネーター)、「分子」は "numerator" (ニューメレーター)です。
分数の読み方は2通りあります。どちらにも共通して注意しなければならないのは、日本語とは逆に分子から読むということです。
まず最初の読み方は "one half" や "two thirds" のように、最初に分子の数、そのあとに「半分」という意味の "half" や「三分の一」という意味の "third(s)" を読みます。
分子が「2」以上の場合は分母の読み方は複数形になります。例えば「1/3」なら "one third" ですが、「2/3」なら "two thirds" です。英語の直訳をすると「1/3が2つ」と考えるとわかりやすいかもしれません。
もう一つの読み方はより単純で、 "(分子) over (分母)" です。「1/3」なら "one over three" となります。最初の読み方のように数字ごとの分母の読み方に気をつけなくていいので楽ですね。
- 【使用例】
- 1/2
one half / one over two2/3
two thirds / two over three3/4
three quarters / three over four4/5
four fifths / four over five
もっと知りたい方はこちら:分数・1/3って英語でなんて言うの?
累乗
「累乗」は "power" 、「べき指数」は "exponent" と言います。
数式で「◯乗」は "(数字) to the power of (べき指数)" と読みます。ただし、「2乗」は "squared" 、「3乗」は "cubed" と、「2乗」と「3乗」だけ特別な読み方があります。
もちろん、 "power of two/three" と言うことも可能ですが先の読み方がより一般的です。
- 【使用例】
- 2²
two squared / two to the power of two2^10
two to the tenth power
まとめ
いかがでしたか?
四則演算だけでなく、正と負の数、少数、分数、累乗など、「計算」に関する基本の英語表現について見てきました。
この記事の最初に記載した数式の読み方の答え合わせをしてみましょう。
① 「1 + 2 + 3」
→ One plus two plus three.
② 「-4 × 5.6 ÷ 7」
→ Negative four times five point six divided by seven.