どうしても英語の綴りが覚えられない! 難しい「スペル」を覚えるための7つのヒント

難しい英語のスペルを覚えるための7つのヒント

英語を使えるようになるには単語を覚える必要がありますが、書くにはスペル(つづり)も覚えなければなりません。

しかし、手で文字を書く機会は大幅に減り、文章作成ソフトのオートコレクトやオートコンプリートなどの便利な機能に頼って、正しいスペルを覚える機会はますます少なくなっています。

スペルチェック機能のおかげでパソコンでは立派な文書が書けても、手書きとなると簡単な文章にもスペルミスがあちこちに…では恥ずかしいですよね。

スペルを覚えるのに苦労しているのは私たちだけではありません。英語のネイティブにとってもスペルを覚えるのは頭痛のタネなのです。

本記事では、「効率よく英語のスペルを覚えるためのヒント」をご紹介します!
 

難しいスペルがある理由

英語に難しいスペルがある理由

まずはどのような単語のスペルを難しく感じるのかについて見てみましょう。
 

外来語に由来する単語

英語のスペルには規則性があるので、慣れてくると初めての単語でもおおよその見当が付くようになります。でも、中には風変りでどうにも覚えにくいスペルの単語も多いですよね。

英語にはラテン語、フランス語、ドイツ語、ギリシャ語など外国語に由来する単語がたくさんあり、それらはスペルも読み方も英語の感覚から外れがちです。

例えば、「案内所」などの “bureau”(ビューロー) や「結びつき」を意味する “liaison”(リエゾン)、「起業家」の “entrepreneur”(アントラプラヌアー)などのスペルが発音からは想像しにくいのは、これらが元々フランス語だからです。
 

発音しない文字を含む単語

発音しない文字を含む英単語はスペルを覚えるのに音を頼りにできないため、難易度が高くなります。

例えば「偽名」を意味する “pseudonym”(スュードニム)という単語は、その発音からはなかなかスペルが思い浮かびませんよね。ギリシャ語の影響を受けた言葉なので、これも英語のスペル感覚とは異なっています。

“psychology”(心理学、サイコロジー)も発音しない “P” が入っている上、“CHO” を「コ」と読ませるなど難しいスペルの単語です。しかも、滅多に見かけないとはいえ “phycology”(藻に関する学問、ファイコロジー)という似ていて紛らわしい単語まであります。

「P+子音」の単語は “P” を発音しないものが多くあります。また、“PH” は “philosophy”(哲学、フィロソフィー)や “physics”(物理、フィズィックス)のようにたいてい “F” の音になります。

このように難しいスペルでも似たようなスペルの単語を複数チェックしてみると規則性が見出せることがありますが、 “neighbor/neighbour(隣人)” という単語は真ん中あたりに読まない “GH” が入っていたな、といったことは最低限覚えておかなければなりません。
 

難しいスペルを覚えるためのヒント7選

難しいスペルを覚えるためのヒント7選

ここからは難しいスペルを覚えるためのヒントをご紹介します。
 

ヒント①基本ルールは知っておく

なかなかスペルが覚えられない単語でも、基本ルールが通用することは多いです。

例えば、「ン」の音をつづるとき “N” か “M” か迷ったときは、「“B”または“P”の前では“N”は“M”になる」という基本ルールを知っていると頼りになります。

名詞の複数形や形容詞・副詞の比較級を作ったりするときも、いろいろなルールがありましたね。スペルの基本ルールを覚えておけば不要な苦労を減らせます。

下は主要なルールの例です。

 

ヒント②語源を利用する

語源を知ることで解決できるものもあります。

例えば “irresponsible(無責任な)” や “irrelevant(関連性がない)” などの頭に見られる “ir” の部分は、その単語に「逆」の意味を持たせる接頭辞です。

上記2つの単語を分解すると “ir ”+ “responsible"/"relevant” になります。この作りを知っていれば、“r” は2つ必要だということが迷わず分かりますね。

大抵の辞書では各単語の最後に語源が表示されています。単語を覚えるときは、普段から語源を確認するクセをつけることをおすすめします。中でも接頭辞や接尾辞はたくさんあり、知っていると意味が覚えやすくなるほか、関連語も理解しやすくなるというメリットがあります。

下はよく見られる接頭辞や接尾辞の一例。

 

ヒント③字面をイメージでとらえる

難しいスペルは字面の視覚的イメージを利用するのもコツです。

もし、部屋にあるモノの配置が昨日と違っていたら、何がどう違っているか即座に分からないとしても「何かが違う」と感じるのではないでしょうか。こんな感覚を、スペルを覚えるのに利用するのです。

例えば、“butter(バター)” と “batter(天ぷらのタネなどの薄い生地)” という紛らわしい2つの単語。字面をイメージで捉えておくと、スペルに間違いがあると視覚的に違和感を感じます。その際はスペルを再確認して正しいイメージを植え付ける機会にしましょう。

“miscellaneous(雑多な)” というややこしい単語も、発音しない “S”、2つの “L”、“-eous” といった「雑多な」字面イメージを持っておけば、いざ書くときにだいぶ見当が付くものです。
 

ヒント④音と併せて定着させる

英語のスペルは音と併せて定着させる

英語には、“blush(赤面する)” と “brush(ブラシ)” のように “L” と “R” の1字違いで全く意味が違う単語がたくさんあります。カタカナで発音を覚えているとどちらも「ブラッシュ」になるため、書くときは “L” か “R” か迷います。

迷わないためには、カタカナ音ではなく正しい発音を聞きながら音とスペルを一緒に覚えることです。

“celebration(お祝い)” や “congratulations(おめでとう)” など “L” と “R” が混在している単語もカタカナ音で覚えているとスペルが覚えにくくなってしまいます。正しい発音と一緒にスペルを覚えるようにするとスピーキングも正しく行えます。

また、 “architecture(建築)” や “archipelago(群島)” は、それぞれ「アーキテクチャー」や「アーキペラゴウ」のように発音します。スペルを見る限り、「キ」というより「チ」と言ってしまいそうですよね。

このように発音とスペルが一致しない単語を覚えるときは耳も利用しましょう。音声で発音を聞いてスペルと音をセットで記憶に織り込んでしまいましょう。

耳で覚えたら、スペルを覚えるには書いてみるのが一番。書くことで記憶に定着します。単に書き連ねて練習するより、人に宛てて書いたり自分のメモ書きに使ってみるなど、目的のある文章で使うことがポイントです。
 

ヒント⑤「気付き」を大切に

領収書や契約書などの書類では、数字はきちんと文字で記述することが多いです。例えば「40」は "forty" のように書きます。

「40」を英語で言うのは簡単ですが、スペルは “fourty” ではなく “forty” だということは案外気付いていないものです。よく知っている単語でも、いざ書いてみたら意外なスペルの間違いどころに気付くことがありますよ。

例えば “indict(起訴する)” という単語を初めて目にした人ならきっと誰もが「インディクト」と読むに違いありません。でも正しくは「インダイト」という意外な読み方をするのです。

同じように英語で「2月」「水曜日」を何ていうかは知っていても、“February” “Wednesday” と正しく書くことはできますか?

意外なスペルに出会ったときは、驚きの感覚を大事にしましょう。

たくさん英文に触れることで、このような発見や気付きに出会うチャンスが多くなります。「エッ?!そうだったのか!」という驚きとともに記憶に焼き付けてしまいましょう。
 

ヒント⑥言葉遊びで覚える

“embarrass(恥ずかしい思いをさせる)” という単語は “R” と “S” が2つずつあるのが正解ですが、結構あやふやになりがちです。似たスペルの単語 “harass(ハラスメントをする)” だと “R” は1つといった紛らわしさもあります。

このようにアルファベットの数で迷うことはよくありますが、そんな時は “mnemonic(暗記するためのコツ)” を利用して整理しましょう。

例えば以下のように覚えてみると面白いでしょう。

他には「文房具」を意味する “stationery” は、「ステーショナリー」とカタカナでもよく使われますね。でも “stationary(動かない、静止した)” という似た単語もあるのです。

双方の違いは “a” と “e” の1文字だけ。どちらだったか迷ったら次のように思い出してください。

“dessert(デザート)” と “desert(荒涼とした)” も混乱しやすい単語として知られています。カタカナ音ではどちらも「デザート」なので、いざ書くときは迷いやすいですね。

覚えるコツは…

例を参考に、自分でも分かりやすいコツを考えてみましょう。
 

ヒント⑦アメリカ式とイギリス式の違いもある

アメリカ式とイギリス式のスペルの違い

スペルが間違っていると思っても、それはアメリカ英語とイギリス英語の違いで実はどちらも正解という場合があると知っておくのも大事です。

例えば、語尾が “-ize” で終わる動詞はたくさんありますが、この “-ize” の部分はイギリス英語だとことごとく “-ise” になります。

アメリカとイギリスでスペルが違う身近な単語を少し挙げてみますね。

英米でこんなに違うのかと驚くのではないでしょうか。

アメリカ式スペルイギリス式スペル意味
agingageingエイジング
aluminumaluminiumアルミニウム
behaviorbehaviour態度、振る舞い
checkcheque小切手
chilichilliチリ、トウガラシ
cozycosy居心地の良い
defensedefence防御
diskdiscディスク、円盤
favoritefavourite大好きな
fiberfibre繊維
graygreyグレー、ねずみ色
installinstalインストール
jailgaol刑務所
licenselicenceライセンス、免許証
literlitreリットル
metermetreメートル
misspelledmisspeltスペルが間違っている
mustachemoustache口ひげ
neighborneighbour隣人、近くの
pajamapyjamaパジャマ
programprogrammeプログラム
rumorrumourうわさ
skepticsceptic懐疑的な
tiretyreタイヤ
travelertraveller旅行者

スペルチェック機能では、アメリカ英語、イギリス英語どちらに設定しているかによって他方を「間違い」と判断してしまいます。でも英語としては間違っているわけではありません。
 

まとめ

単語は音と意味を覚えれば使いこなせますが、書くにはスペルも知っていなければなりません。スペルを覚えるのは果てしない作業に思えますが、記事で挙げたようなたくさんのコツを使えば、いずれスペルで悩むことはなくなるでしょう。

スペルを覚えるのは地道な作業ですが、パソコンやスマートフォンなどの校正機能を利用すればスペルを間違って入力すると下線表示で知らせてもらえます。正しくスペルできるまでクイズ感覚で書き直してみましょう。

なお、上記で触れた通り、アメリカ英語とイギリス英語ではスペルがだいぶ異なりますので言語設定の確認をお忘れなく。

パソコンやスマートフォンなどの校正機能を利用すればラクに楽しく勉強できますので、ぜひお試しください!