驚かれるかも知れませんが、日本語の心にあたる言葉は英語にはありません。
英語ではというか、ヨーロッパ文化では、人間の心はheart(心臓/感情)とmind(頭脳/知性)とsoul(魂/人の本質)の三つから出来ていると考えるのです。しかも人間の身体のどこが人間であることを決めるのかなどということを哲学、宗教、科学がずっと考えて議論してきたので、事態はなかなか複雑になっています。
日本語の心は感情と魂が一緒になっていると私などは思うのですが、一般にはheart and mind がいっしょに心を作ると言うことになっているようです。
そこで、女心も woman's heart と言ったり woman's mind と言ったりします。
woman's heart は、女の人の感じ方について話すときで、直感もこちらに入ります。
woman's mind は女の人の考え方について話すときで、気が変わるなどはmindの方です。
どうも伝統的に女の人は理性的に考えないとされているようで、mindを使っても頭脳的な話をしているわけではないことが多いです。
ちなみに諺では秋の空ではなくて、冬の風になります。
A woman's mind and winter wind change oft.
女性心理female psyche も女心と同じように使われます。
Women's mind/ emotion/ psyche:女性の精神、感情、心理
Girl's mind:成熟した女性に対して、”girl”はまだ精神的にも成熟していないというか「若い」というニュアンスがでますので、「乙女心」という風に言いたいときにはこちらが良いかと★
How women think:女性たちがどのように物事を考えるか、というような言い方でも伝わるかと思います!
Woman's mindが1番しっくりきます。
女心と秋の空を表すような用例がこちら
A woman's mind is always clearer than man's since she changes it more often.
女性の心は男の心よりすっきりしている。だってよく変わるんだもん。
Oliver Herfordさんという作家さんの言葉だそうです。