「ゾッとする」「身の毛がよだつ」怖い気持ちを伝える英語表現20選
突然ですが、「怖い」を英語で言えますか?
"scary/scared" や "afraid" がすぐに思い浮かぶ方が多いのではないでしょうか。
ですが、私たちが使う「怖い」という言葉は、大舞台の前に緊張しているとき、ゾッとする出来事があったとき、身の危険を感じたときの恐怖など、場面や度合いによってニュアンスが異なるもの。
例えば「おぞましい」とか、「身の毛がよだつ」のようなニュアンスを伝えたいとき、様々な「怖い」を意味する表現を知っているとより伝わりやすくなります。
ということで今回は「怖い」を意味する単語やイディオムをまとめてみました!
基本の「怖い」を意味する単語

afraid
「恐れて」「怖がって」
幅広く「怖い」の意味で使える表現です。「恐怖」の意味の他に何かを心配するような「怖い」にも使えます。
「私は蛇が怖い(苦手だ)」
「とんでもない失敗をするんじゃないかと心配だ」
scary / scared
「恐ろしい」「おっかない」/「おびえた」
"afraid" と似ていますが、おびえてるニュアンスが少し強いです。
「心配しないで、この映画はそんなに怖くないよ」
この "scared" を使って、「死ぬほど怖がっている」という意味で "scared to death" ということも多いです。
frightening / frightened
「ぎょっとさせる」「恐ろしい」/「おびえた」
こちらもおびえのニュアンスですが、起きたばかりのことに驚いて怖がっているイメージです。
「彼女は怯え過ぎて、何が起きたのかを説明できなかった」
「ジェットコースター、結構怖かった」
horrifying / horrified
「恐ろしい」「ゾッとする」/「恐怖に襲われた」
"scared" や "afraid" よりも、怖がっている度は高いイメージ。 "horror" は「ホラー映画」などの「恐怖」という意味の単語です。
「テロリストの計画は恐ろしいものだった」
「彼女は完全に恐怖に襲われていた」
terrifying / terrified
「恐ろしい」「ゾッとする」/「恐れおののいている」
こちらの表現は先の "horrified / horrifying" に似たニュアンスです。強烈な恐怖を表します。 "terror" は「恐怖」を意味する言葉。
「事件の映像を見せたら、ジョンは非常に怖がっていた」
「恐ろしい時代だった」
petrifying / petrified
「恐怖でマヒする」/「茫然自失としている」
"terrified" に似ています。 "petrify" は「石化する」という意味も持ち、怖すぎて、または驚きすぎて動けないようなイメージです。
「その光景は恐怖で動けなくなるほど怖かった」
もっと知りたい方はこちら:
怖いよ・怖い夢・ビクビクする・おぞましい・怖くて見てられない・体がすくむって英語でなんて言うの?
ゾッとするような怖さ

chilling
「ゾッとするような」
"chill" は「冷える」や「寒気を覚える」のような意味でご存知の方も多いと思います。「怖い」の意味で使われる場合は「悪寒」や「血が凍るような恐ろしさ」のイメージです。
"spine-chilling"(背筋がゾッとするような→恐ろしい)といった表現もよく使われます。
「恐ろしい怪談のせいで数日間寝不足だった」
「君の怪談、背筋がゾッとしたよ」
hair-raising
「身の毛がよだつような」「恐ろしい」
言葉通り、身の毛がよだつような怖さを形容します。
「身の毛のよだつような恐ろしい経験だった」
creepy
「身の毛がよだつような」「気味悪い」
"hair-raising" に似たニュアンスで、不気味な怖さを表現します。
「道の突き当たりにある家は、夜になるとなんとなく不気味だ」
eerie
「不気味な」「ゾッとするような」
こちらも不気味でゾッとするような怖さを表現するのに便利です。
「たまにその家から不気味な音が聞こえる」
spooky
「気味の悪い」「幽霊が出そうな」
"eerie" や "creepy" と同じく「不気味な」という意味ですが、「幽霊が出そうな」ニュアンスがあるためか、ハロウィンの時期にとてもよく聞く表現です。
「不気味なハロウィンドリンクをどうぞ!」
alarming
「不安にさせる」「驚くべき」
不安になるような怖さ。驚くべき事実だったり、危険な匂いがプンプンするような状況など。
「日本の少子化は驚くべき(不安になるような)速さで進んでいる」
unnerving
「恐怖を煽る」「気力をくじく」
こちらも不安になるような怖さを表現しています。
「面接官の表情は、私を不安にさせるものだった」
もっと知りたい方はこちら:
こっわ!・ぞくぞくする・お化けが出そう・ゾッとするって英語でなんて言うの?
怖さを表現するイディオム

give (someone) the shivers
「悪寒がする」
先の "chill" に似ている "shivers" を使ったイディオムです。 "shiver" は直訳すると「震える」で、寒いときなどにも使われます。
「この物語はいつ読んでもゾッとする」
make hairs on the back of (someone’s) neck stand on end
「身の毛がよだつ」
"hair raising" とほぼ同じニュアンスで、直訳は「首筋の毛が立つ」です。
「おばけのアトラクションは必ずあなたに身の毛がよだつような刺激を与えてくれるだろう」
make (someone’s) blood run cold
「ゾッとさせる」
直訳すると「血を冷やす」のようになり、悪寒のようなゾッとする恐怖の表現です。
「容疑者の顔を見てゾッとした」
have/get the heebie-jeebies
「不安を感じる」「ビクビクしている」
"heebie-jeebies" は恐怖や緊張による「びくびくする気持ち」のことを表す俗語です。
「墓場の前を通り過ぎるとき、いつもちょっとビクビクしている」
send chills down (someone’s) spine
「ゾクゾクさせる」
先の "chills" を使ったイディオム。 "spine" は背骨なので、日本語の「背筋がゾッとする」に近いですね。直訳すると「背筋に悪寒を送る」。
「何か物音が聞こえるたびに背筋がゾッとした」
give (someone) the creeps
「ゾッとさせる」「寒気がする」
"give 〜" や "get 〜" の表現は多いです。こちらの "creeps" は先の "creepy" のの名詞形で「ゾッとする感情」です。
「寒気がするからホラー映画は嫌い」
get/give goosebumps
「鳥肌が立つ」
"goosebumps" は「鳥肌」という意味。寒いときや恐怖を感じたときに現れます。
「考えるだけで鳥肌が立った」
考えただけでぞっとする・そわそわする・緊張しています・虫酸が走る・鳥肌が立つって英語でなんて言うの?
まとめ
いかがでしたか?
「怖い」という言葉には、驚くような怖さやゾッとする恐怖、不安な気持ちなど様々なニュアンスがあります。英語でもそれらの気持ちを表す様々な表現がありますので、ぜひ使い分けてみてください!