The suspect may have held a grudge against people with disabilities.
こんばんは。
これは昨日(2016年7月26日。回答は27日作成)の事件のことですね。本当に心が苦しくなる事件でした。
では本題ですが、以下に語句と表現、そして文法の解説をしますのでぜひお読みになってください。「障害者」を表す言葉については、言葉そのものだけでなく考え方も必要になってくるので、少し手厚く説明しておきました。
★ 語句と表現
・「[容疑者](https://eikaiwa.dmm.com/uknow/questions/16448/)」suspect
・「恨む」have/bear/hold a grudge (against 〜「〜に)
※grudge はカタカナにすると グラッジ
・「[障害者](https://eikaiwa.dmm.com/uknow/questions/4085/)」people with disabilities (障害と共にある人)
「障害者」を表す言葉はいくつもあります。そして障害を持った方々をどのように見るのかによっても表現が変わってきました。これは単に言葉の問題というより、障害を持った方々の人権を尊重しようという考え方によって起こったものです。
またどのような障害を持っている人を表すのかによっても違います。数がかなり多いため、ここでそれぞれを列挙するわけにもいきませんので、もし詳しくお知りになりたい場合はぜひネット検索してみてください。しかしながら「どんな障害を持っているのか」をあまり露骨に言わないようにするのがエチケットでもありますので、いろんな表現を知ったからといって簡単に使っていいものでもありません。
今回の英訳例で使った people with disabilities は最も多くの種類の障害を含むことができる表現の仕方です。基本的には身体的な障害や精神的な障害をお持ちの方すべてを表すことができます。
また People First という考え方があり、「障害者」という言葉の順番を見たときに「障害」が「者」よりも先に来ているより、「者」が先に来ているべきだという考え方からも people with disabilities という言いが好まれることがあります。ここでは例として日本語を使ってしまいましたが、handicapped people、the handicapped、disabled people、the disabled のような言葉です。
なお、しばしば聞くので知っておいていいと思われる表現としては、「身体障害者」には physically challenged people 、「視覚障害者」には visually challenged people、「精神障害者」には mentally challenged people という言葉がよく使われます。
challenged の訳語には「〜に障害がある」というものがありますが、元々は challenge「挑む」から来ている言葉です。「障害に挑まれている人々」ということですね。
★ 文法
「〜たかも」may/might have + 過去分詞
この表現はただ「〜かも」というのではなく、「〜かも」と思っているのは現在ですが思っている内容のほうは過去のことであるときに使います。
I may have been wrong. 「私は(過去に)間違っていた(現在)かもしれない(と思っている)」のように、現在の推量と過去の内容が同一の文の中で登場するときに使う文法です。
これは他の助動詞でも使われる表現の仕方です。念の為、いくつか例を見ておきましょう。
He must have come here. 「彼はここに来たに違いない」
She can't have been there.「彼女がそこにいたはずがない」
I shouldn't have told them the truth.「彼らに真実を言うべきでなかった」
これらはすべて、過去の行為に対する現在の気持ちや考えを述べています。
以上ですが、お役に立ちましたでしょうか。
to have strong hate - 強い憎しみを持つ
The suspect seemed to have a strong hate for/against/ towards the victims.
- 容疑者が強い拒絶、嫌う気持ちが被害者たちに持っていたかもしれない。
[容疑者](https://eikaiwa.dmm.com/uknow/questions/16448/):the suspect
[被害者](https://eikaiwa.dmm.com/uknow/questions/51289/):the victims
他には have/hold a grudge という表現を使うこともできます。
「恨みを持つ」という意味です。
「恨む」は英語に一言の動詞がないので、 hold a grudge になります。Grudge は 「恨み」で、 hold a grudge は「恨みを抱く」という意味です。Have a grudge(恨みがある)も言います。
○○を恨むは hold a grudge against / have a grudge against ○○ というパターンになります。
なので、「容疑者は障害者を恨んでいたのかも」は Maybe the suspect was holding a grudge against the victim や Maybe the suspect had a grudge against the victim と言えます。
ご参考になれば幸いです。
"to have a grudge against ~" ←これは「~を恨む」ことで、「復讐したい」の印象が特に強いです。
"to resent ~" ←これも復讐の意味合いがありますが、普通に「憎む」の場合にも言えます。
"to hate ~" ←これは「憎む」のことです。復讐する狙いがあるかどうか、場合によります。
障害者の英訳:
・"handicapped people"
・"disabled people"
また、"disabled people"の代わりに"people with disabilities"と言った方が優しいと思う人が多くなってきました。
「容疑者は障害者を恨んでいたのかも。」の例文:
・"The suspect may have had a grudge against handicapped people."
・"The suspect may have resented disabled people."
・"The suspect may have hated handicapped people."
For some reason or another, there is hatred for something or someone.
ある理由があって、何かまたは誰かに対する憎悪があります。
おそらく、容疑者は障害者に悪いことを言った。悪いことをしたかもしれません。
William Sianis had a strong grudge against the Chicago Cubs organization. His curse, The Curse of Billy Goat, lasted 71 years and the Cubs could not win a championship.
ウィリアムシアニスはチカゴカブスを強く恨みました。彼のビリー・ゴートの呪いは71年続いて、そしてチームはチャンピオンシップを勝ちませんでした。
注釈:ウィリアムシアニスと彼のヤギはカブスの試合に入らせなかったので、彼がカブスチームを呪いました。
「恨む」というのは、何か過去に原因があって憎む、という意味の言葉になります。それが当てはまるのは “hold a grudge” になります。 “grudge” が「恨み」という単語ですので、「恨みを抱く」というニュアンスになります。
The suspect might have been holding a grudge against handicapped people.
「容疑者は障害者に対して恨みを持っていたのかもしれない」
また、単純に「憎む」とう意味の “hate” や “detest” を使うことも可能です。この二者では “detest” の方が形式的な言葉になります。
The suspect seemed to hate the handicapped to the core.
「容疑者は障害者を強く憎んでいたようだ」
Thought the motive is yet to be confirmed, the suspect surely detested the handicapped of the nursing home where he worked once.
「動機はまだ確認されていないが、容疑者がかつて働いていた介護施設の障害者をひどく憎んでいたのは確かだ」
1) hate (嫌う)
「誰かを嫌う」というのは "to hate someone".
「障害者」は "(the) handicapped / (the) disabled / people with disabilities"です。
例文:
The suspect may have hated the disabled.
容疑者は障害者を恨んでいたのかも。
2) have a grudge against (恨みを懐く・恨みがある・等)
例文:
The suspect may have had a grudge against people with disabilities.
容疑者は身体障害者に対して恨みあったのかもしれない。
容疑者は恨みがあっただとしたら2番の方がいいと思います!ただ障害者を嫌いでしたら、1番の方が自然だと思います。
「恨む」という言葉を英語で伝えると、「feel bitter towards」も「hold a grudge against」も「resent」も言っても良いです。例えば、「The man who committed the murders in Sagamihara probably felt bitter towards people who have disabilities.」という文章を使っても良いと考えました。「Commit a murder」は「殺人を犯す」という意味があって、「people who have disabilities」は「障害がある人々」という意味があります。「Probably」は「可能性が高い」または「でしょう」という意味があります。