語源は確か中国で、俗世から離れた平和な場所のことです。英語だと「heaven」が近いのでしょうか。
民話によると桃源郷はheaven(楽園)のようなところですが、神の居場所とは違うかと思いますからheavenより相当する表現をみてみましょう。
Paradiseは色々な定義がありますが「至福の地」と言って良いでしょう。平和と幸福があふれている神秘的な場所です。キリスト教ではparadiseはheavenと同じ意味ですが、古代のユダヤ教とミルトンの失楽園ではparadiseは人間のために創造されたEden(エデン)です。人間が善悪の知恵を得なかったら苦も無く永遠に生きることでした。そんな楽園のようなところはよく「A paradise」や「An Eden」と呼ばれています。他にも「Shangri-la」や「Arcadia」という言い方もあります。
しかし、paradiseやEdenを使うと、宗教的かつ歴史的な意味合いが強いため、哲学等で桃源郷のようなところを「Utopia」と呼びます。Utopiaは古代ギリシャ語で意味が二つあります。「理想的な場所」が一つで、もう一つは「存在しない場所」です。意味深い言葉ですね。
Martonさん
ご質問どうもありがとうございます。
様々な表現があると思いますが、いくつか自然な表現を紹介します。
お好みに合わせて使い分けてみてください。
ご参考にしていただければ幸いです。
heaven だと死後に行く場所というニュアンスが含まれてしまうので utopia の方が適切かと思います。 utopia は「理想郷」などと訳され、実際には存在しないすべてが完璧な場所という意味になります。
The novel depicts a man who keeps looking for a utopia.
「その小説は理想郷を探し続ける男を描いている」
paradise は「楽園」で、キリスト教の単語としては heaven と近いの意味合いを持ちますが、宗教とは関係なく理想的な場所という意味も持ちます。
This theme park is a paradise for children.
「このテーマパークは子供とっての楽園だ」
この言葉は英語にもありますね。一つの言い方 paradise on earth です。これは「地上のパラダイス」という意味です。もう一つの意味は「隠れパラダイスです」です。でも、両方とも同じ意味です。例えば、大好きな公園があれば This is my paradise on earth / This is my hidden paradise と言えます。
ご参考になれば幸いです。