「アメリカ人の方はいますか」のつもりで「Is there any american?」と言ったら、南アメリカの地域の方2人(アルゼンチンとブラジルの方)から反応されました。大陸としてのアメリカではなく、国としてのアメリカのつもりでした。
誤解を招いた原因と、改善策が思い当たる方いらっしゃったら、どうかお力を貸してください。よろしくお願いします。
こんにちは。質問ありがとうございます。
Americanという単語を避けたいなら、U.S. citizens「アメリカ国籍の人」や、people from the U.S. 「アメリカからの人」という言い方がいいかもしれません。
U.S.は、アメリカ大陸ではなく「アメリカ合衆国」だけを指します。
南アメリカの人がAmericanに反応した原因について
アメリカ合衆国より南の国(メキシコから南アメリカまで)では、南アメリカや北アメリカの大陸名がAmericaなので、アメリカ合衆国の人が自分たちだけをAmericanと言うのは自己中だ、という考えを持つ人がいます。
しかし英語では、「アメリカ人」という意味の単語はAmericanしかありませんので、(アメリカ人だけではなくあらゆる国の)英語話者にとっては、Americanをその意味で使うなと言われても困ってしまいます。
また、「アメリカ人」と「アメリカ大陸の人」の区別は下のようにされています。
アメリカ人 → American
北アメリカ大陸の人 → North American
南アメリカ大陸の人 → South American
またの質問をお待ちしています。
「アメリカ人の方はいますか」と尋ねたいとき、国としてのアメリカを明確に指し示したい場合は "Is there anyone from the United States?" と尋ねることで、どこのアメリカ(南アメリカの国々を含む大陸全体ではなく)を指しているのかをはっきりとさせることができます。"American" という言葉は広い範囲をカバーしてしまい、南アメリカの人々もアメリカ大陸の一員として含んでしまうことがあるため、"United States" と明記することで北アメリカ大陸の国、アメリカ合衆国の国民であることが明確になります。
役立つ単語とフレーズ:
- "U.S. citizen" (アメリカ合衆国の市民)
- "someone from the U.S." (アメリカ出身の方)
- "United States" (アメリカ合衆国)
- "from America" (アメリカから来た)
- "North American" (北アメリカの、ただしカナダやメキシコも含まれることがあります)
この表現を使うことで、他のアメリカ大陸から来た方ではなく、アメリカ合衆国出身である人を特定して尋ねることができます。また、混乱を避けるために、"Is there anyone here from the U.S.?"(こちらにアメリカの方はいらっしゃいますか?)というような質問の仕方も適切です。