原文の 「それフォローになってないわ」 という表現をただ単に英訳してもこれは日本語ならではの感覚、英語ならではの感性の表現が存在しますのでうまく伝わらないかも。
そこで、全く同じ状況で英語のネイティブだったらどう言っているだろうか、結果的には意訳すれば日本語の原文とほぼ同じようになる “きつくないユーモラスなニュアンス” ということで、ネイティブがよく映画やドラマの中の似たような状況で言っているようないくつかのフレーズを紹介してみますね~!
まずはじめの例は、”Thank you for the compliments!!"、これを直訳してしまうと「お褒め言葉ありがとう!」とまるでお礼を言っているように聞こえるかもしれませんが、実際は嫌味のニュアンスたっぷりの、言いたいことは「全然フォローになっていない」という意味合い。 映画の字幕でしたらまさにこう訳されているはずですね。
ようは、英語ではそのままの意味を相手に伝える直接的な表現より、常に間接的に相手に伝えることがネイティブらによって使われる普段の自然な表現、感覚なんですね。
この場合でも同じ、相手の行動をユーモアもって否定したい時はネイティブの定番とも言える表現方法が真逆のお礼を言ったりすることで実際の意味もまたその真逆、つまり「余計なお世話」、「為になっていないから」、「全然役にたってないよ~!」的な意味合いの表現になります。
では逆に、「フォローなってないわ」というのをそのまま言葉通り直訳してみたらどうなるでしょう? 英語にそのまま直した表現だと、そのニュアンスは全くといって良いほど日本語の原文と同じものにはなりません。(この場合の表現だとユーモアどころか、キレて怒りまくっている表現になってしまうでしょうね~!)
従って、二個目の英訳例のようにただ単に、”Why, thank you very much!!" という表現は、まず初めに驚いた時に使う ”Why" が日本語で言うところの「まぁ~!」ってな感じの発音で、その後は、”THANK you VERY MUCH!!" (大文字のところを強調)と発音すれば意訳は「それはそれはど~もありがと~ございますね~!!」という感じの「全然フォローしてないじゃん!」というニュアンスの返し言葉になります。
そして最後の英訳例、念のため、「フォローになってないわ」の日本語の直訳に最も近いそのままの英訳で最も自然に伝わる表現の例も挙げておきますね。
つまり、”Oh you're not making me feel any better!" 、訳すと「あら~!それじゃぁ~全然励ましになっていないじゃない」、とか「やだ~!そんな事言われても全然気分良くならない」、さらに「そんなこと言ってくれても全然フォローになっていないし」という最終目標のニュアンスに近づけた表現として使うこともできると思います。
いずれ、上記最初の二個の英訳例の方がネイティブによって少しユーモアを込めて、あまり怒ってキレて言っているわけではないニュアンスの表現になることと思います。
こういった表現も使ってなんぼ、ぜひ色々試してみてがんばってください!!
参考になれば嬉しいです!!!