こんばんは。
「両腕を広げる」にはいろいろな言い方があり、恐らく代表的だと思われるものを3つ挙げました。英訳例の3つに共通しているのは、すべて命令文にしているという点です。命令文という文のスタイルではありますが、「〜しろ」といつも偉そうな言い方になるわけではありません。
運動の指示をしているときなどは、特に please は付けずにいうこともよくあります。
(1)spread
これは「〜を広げる」という動詞です。副詞の out はなくても良いですが、意味として「外へ」ということなので、腕を広げる感じがより伝わりやすくはなります。(解説の最後に注意事項あり)
余談ですが、病気や噂を広げるときにもこの動詞が使われます。
(2)open はきっとご存知のように「〜を開ける」ですが、腕を広げるときにも使われる言葉です。open your hands も同様に使われ、意味は「両手のひらを広げる」open your hand と単数にしていうと「(片手の)手のひらを広げる」という意味になります。
(3)hold は「保つ、固定する」という意味で、この場合は文の最後にある out wide(外に向かって広く) の状態を保ちなさいということです。
★注意事項
副詞の out や wide は使い方がよく分からないという人が多いかと思います。動詞と副詞がセットになって意味を表す場合の使い方で、ここでは副詞(out)に着目しようと思います。以下の単語の並べ方は最後を除いてすべてOKです。
・spread your arms out(腕を広げる)
・spread out your arms(腕を広げる)
・spread it out(それを広げる)
・*spread out it(それを広げる)
目的語が名詞の場合は your arms と out の順番をどちらにしてもいいのですが、代名詞のときには必ず「動詞+代名詞+副詞」の順番になります。間違えることがよくあるので、ぜひお気をつけくださいませ。
以上ですが、お役に立ちましたでしょうか。
運動の指示は基本的にリーダー的な人が前に立って、自分がその動きをするのを見せながらするので余り深く考えなくていいのかも知れません。
大雑把に言ってしまえば、何かの運動の引き続きで "and both arms" と「動詞なし」でも伝わります(笑)
さて、「両腕を広げる」のも静止状態(両腕が両ふとももの横に伸びた状態)なのか、すでに運動中にあるのか、その場合、腕はどの状態にあるのかによっても表現が変わってきます。
1番目は「広げる」ですが、
例えば、
spread out your legs だと「足を放り投げた状態」になり
spread your legs だと「足を広げる=開脚状態」をする事になります。
恐らく、この場合だと spread your armsになると思いますが、ドカーンと両腕を広げてぶら~ん状態にするなら spread out your arms になります。
という事は、腕は「閉じた状態」になってる場合に「腕を広げる」わけです。
2番目は、腕が上がっていない状態から「両腕を(両側に)上げる」指示になり、こちらも腕を広げる運動になります。
3番目は、ストレッチという言葉から「胸を張って両腕を伸ばす」という意味で腕を広げる指示になります。
どのような状態からどのような運動にさせるのかで表現が変わってきますので、是非トライしてみて下さいね。
お役に立てば幸いです☆