I'd like to take a bite of an onion that doesn't make you cry.
こんにちは。
直訳、語句と表現の順でご説明いたします。
★ 英訳例の直訳
「私は、あなたを泣かさない玉ねぎをかじりたい」
★ 語句と表現
・ take a bite of 〜「〜をかじる」
この表現の代わりに動詞の bite を使ってもいいですが、take「取る」が表すイメージから「かじり取る」という感覚が伝わってくるので英訳例に使いました。
・an onion that doesn't make you cry
ここでは関係代名詞が使われており、関係代名詞節の中では使役動詞が使われています。分解すると次のようになっています。
an onion + it doesn't make you cry「玉ねぎ + それはあなたを泣かさない」
→ an onion that/which doesn't make you cry「あなたを泣かさない玉ねぎ」
↑そして英訳例では、これをかじりたいので、of の後に続けて置きます。
使役動詞の make は make + 人 + 動詞の原形の語順で「人に〜させる」という意味ですが、ここでご質問の和文と比較してみましょう。
「涙の出ない玉ねぎ」
これをそのまま英語にすると an onion that doesn't shed tears となり、英語の感覚では「玉ねぎが涙を流さない」ことになります。そのため日本語の意味を表すには動作主と動作、そして動作の影響を受ける相手の関係を明確にしなければなりません。
ここまでの内容を明確にすると、「玉ねぎはあなたが泣くという状況を作らないです」となります。
物や食べ物があたかも動作をするように言うのは英語ではよくあり、文法用語で「無生物主語」と言います。
ところでですが、なぜ you が出てくるのでしょうか。これは you に、あなたも私も含めて一般の人を意味することがあるからです。「自分を泣かさない」として me を使ってもいいですが、「自分だけが泣かない特殊なもの」のようにも感じ取れてしまいます。また仮に「私たちを」として us を使ってもいいですが、その場合は暗に反対の立場の they がいることを暗示してしまいます。さらに one を使って表現することも可能ですが、one は書き言葉で使われやすい堅い表現の仕方です。
以上ですが、お役に立ちましたでしょうか。
"I want to try biting into a tear-free onion." (涙の出ない玉ねぎを丸かじりしてみたい)
"want to" は「~したい」、"try" は「試してみる」、「biting into" は「~に丸かじりする」、"tear-free" は「涙の出ない」を意味します。"onion" は「玉ねぎ」ですね。
また、補足を含めた場合は次のように言えます: "I want to try biting into a tear-free onion, which costs about 250 yen each." (1個約250円ぐらいの涙の出ない玉ねぎを丸かじりしてみたい)