(1)I wish I could fall in love (with someone), like the character in the movie does.
(2)Watching that movie makes me want to fall in love.
★ 訳
(1)「映画の登場人物がそうであるように、私も(誰かと)恋に落ちられたらいいのにな」
(2)「その英語を見ることは私を恋に落ちたくさせる」
★ 語句と表現
・I wish I could 〜「〜できたらいいのにな」
これは仮定法という表現の仕方で、I wish「私は願う」の後が過去形になるものです。
現実にはそうでないけれど、「〜だったらいいのにな」と思うときに使います。基本的には発言をする人が現実には有り得ないと思うこと、その人の状況では通常考えにくいことを言うときにこのように過去形にして言います。
・fall in love
(1)と(2)に共通するのは fall in love ですね。これはそのまま「恋に落ちる」という意味です。どちらの場合も with someone を付けて「誰かと」と言ってもOKです。
・like the character in the movie does
これは少しややこしいかもしれませんが、「〜のような、ように」を表す前置詞の like の後に「映画の登場人物がする」と言っています。この does「する」は前述の内容の繰り返しを避けるための代動詞と言われるものです。さらに、映画(やその他の形式の物語)の内容を語るときは、基本的には現在形で言うので did ではなく does を使っています。
・Watching that movie「その映画を見ること」
これは動名詞を主語にしたものです。
・make me want to 〜「私に〜したくさせる」
使役動詞の make を使った文です。続けて me want to 〜 とすることで「私に〜したくさせる」となります。
※ make + 目的語 + 動詞の原形 で「〜に…させる」となります。make は「強制的にさせる」というニュアンスを持っていますが、今回の例のように「自分ではコントロールできない状況」つまり「映画を見てたら、自分の意志に関わらずそうしたくなってしまう」ときにも使われます。
以上ですが、ご参考になりましたでしょうか。
I, too, feel like wanting someone to fall in love with.
feel like doing「〜したい気がする」という意味です。このdoingに、wantが来ても-ing形にしてください。I want someoneということは「誰かが欲しい」という意味で、どんな人が、何するためにというのは、to fall in love with「(私が)恋をするのに」となります。withの後にsomeoneが来るので、そこは省略されます。そして最後に「私も」というtooを入れて完成です。
今回のポイントはsomeoneです。ここで、wanting to fall in love with someoneにせずに、wanting someoneにすることで「(恋するための)誰かが欲しい」、言い換えると「最近ずっと誰にも恋していない」ということを示唆していることをこの用法で強調しています。