この英訳例では強調構文という表現法を使っています。
(元がコマーシャルのセリフですので、簡潔にするために「誰に選ばれたのか」には言及しないで書きますね)
公式を簡単に言うと「It + be動詞 + 強調したい語句 + that + その他の語句」です。
この文の作りは元となるひとつの文を用意し、その文の中で強調したいものを be動詞と that の間に入れて、残りを that の後にそのまま置けばできるようになっています。
Ayataka was chosen. 「綾鷹は選ばれた」とその事実を言っているだけ
↓
Ayataka を強調したい
↓
it be 〜 that ... の「〜」の部分に Ayataka を入れよう!
↓
「選ばれた」のだし、時制は過去だな
↓
It was Ayataka that was chosen.「選ばれたのは綾鷹でした」とすると、「綾鷹」が強調される。日本語では強調したいものが最後に来ますね。
感覚が分かりやすいように、他の例も見ておきましょう。
Sally broke the window with this stick yesterday.「サリーは昨日、この棒でその窓を割った」
・サリーを強調したい
It was Sally that broke the window with this stick yesterday.
「昨日この棒でその窓を割ったのは、サリーだった」
※ 人の後に来る that は who とすることがよくあります。関係代名詞と同じ考え方ですね。
It was Sally who broke the window with this stick yesterday.
・その窓を強調したい
It was the window that Sally broke with this stick yesterday.
「サリーが昨日この棒で割ったのは、その窓だった」
・その棒で割ったことを強調したい
It was with this stick that Sally broke the window yesterday.
「サリーが昨日その窓を割ったのは、この棒でです」
・昨日だったことを強調したい
It was yesterday that Sally broke the window with this stick.
「サリーがこの棒でその窓を割ったのは、昨日だった」
以上ですが、お役に立ちましたでしょうか。