文法的には、比較構文における語順転倒などによって、beautiful a womanの語順になることはあり得ます。
Sara is as beautiful a woman as Jane.
「サラはジェーンくらい美しい女性です」
このような比較構文(原級比較)での語順が一つです。
一つ目のasは「同じくらい~」を意味する副詞のため、すぐ後ろにbeautifulという形容詞を置いて「同じくらい美しい」の意味をここで成立させます。
そのため、a womanが取り残されたようにbeautifulの後ろに残ります。
(ただ、これは文法的には正しくても慣用的にはあまり使われないと思います。
Sara is as beautiful as Jane.
「サラはジェーンくらい美しいです」
これくらいのシンプルな形の方が好まれると思います。)
They believe that the more beautiful a woman is, the more value she will have.
「彼らは、美しい女性であればあるほど、その人はますます価値を得るようになる、と信じている」
これも比較を用いた表現になりますが、「the 比較級+the 比較級」で「~であれば(すれば)あるほど(するほど)、ますます・・・」という意味を表します。
theの後ろに比較級(more beautiful)を置かなければならないため、必然的にa womanがbeautifulの後ろに置かれることになります。
No matter how beautiful a woman is, it is no guarantee that a man will stay with her forever.
「いかに美しい女性であろうと、男性がいつまでも一緒にいてくれるという保証はない」
これは比較構文ではありませんが、no matter how~「いかに~であろうと」という譲歩の意味を表す表現です。(このno matter howはhoweverに置き換えることもできます。)
howが副詞であるため、修飾することのできる形容詞/副詞が後ろに続きます。
そのため、やはりbeautifulがa womanよりも前に置かれざるを得なくなるわけです。
「美しい女性」の単純な意味ではa beautiful womanですが、上記のように、文法的にどうしてもbeautifulだけが前に引っ張り出されなければならないケース(副詞の後ろに続く)があるため、beautiful a womanの語順があり得るんですね。
ご参考になれば幸いです。