この場合もまた「抜擢される」という表現の意味をくだいて説明した意味そのものから英訳することで自然な英語の表現が見つかりますね。それは「選ばれる」、「昇進受ける」、というような意味。おまけに「大」という表現を付けることでこの場合は「大いに」、という意味から「高く評価された結果」というニュアンスになるかもしれませんね。
さて、上記で挙げた例のいくつかは、この「大抜擢」という単語そのままを直訳した英訳です。一方、それが「昇進できた」という意味であれば二個目の "be promoted as" が最も適切な表現となります。その他、一個目と三個目の例はそのまま直訳すると「選ばれた」という意味になりますので、「昇進」という意味での使い方よりは「○○の担当者として」、「代表に」、「入社できた」というような意味の時に使えます。
従って英語の場合はこのようにいつでも具体的な状況や対象によって表現が異なりますので、最終的な「上から評価を受けて、通常よりも早く昇進することができました。」という場合は次のような完成文が考えられるかもしれません。
”Being highly commended from my upper management, I was promoted much earlier than I thought."
【直訳:上から高い評価を受けて、私は思っていたより早く昇進することができました。】
ここで ”highly" (高く)という形容詞をあえて入れることで、「並みではなく」というニュアンスにもなり、結果的に意訳すると「大抜擢」という意味合いが込められた一つの表現となります。
また「通常よりも早く昇進することができました。」という場合の「通常」という表現の意味はあくまでも自分の考え、印象、また常識を基準にした言葉ですので、別の言葉にすると、「自分が思っていたタイミングより、」と表現するのも英語ならではの間接的な表現になるかもしれませんね。
少しでも参考になりましたら幸いです。
I'm viewed highly by my superiors, so they promoted me.
I was handpicked by my superiors for a promotion.
- I was able to move up quicker than usual.
通常より速いスピードで出世することができました。
*move upには「昇進する、昇級する」という意味があります。
- I was able to move up the ladder quickly.
速く昇進することができました。
*move up the ladderには、「梯子を上がる」という文字通りの意味以外に、「昇進する」という意味もあります。