日本のお笑いにおける「おいしい」、という言葉にそのままあてはまる英語はちょっと見当たりませんが、ここでの「おいしい」の意味を少し考えてみましょう。
「おいしい状況」とは、その芸人さんが、通常よりも簡単に注目を浴びることが出来るとか、楽に目立てる、楽に笑いを取れる、といった、「その人にとって有利な状況・好都合な状況」のことと言えるのではないでしょうか。
そのように考えてみると、いくつか当てはまる形容詞があります。
回答1の"advantageous"は、「有利な、好都合な、得になる」といった意味です。
回答2の"favorable"も、似たような意味で、「有益な、役立つ、好都合な」といったニュアンスになります。
"This situation is very advantageous for you!" といったら、「この状況はかなり君にとって有利だね(=おいしいね)」という感じでしょうか。
ただ、そうはいっても、日本特有の表現なので、外国人の方にはちょっと説明が必要かもしれませんね。
例えばこんな風に。
■For Japanese comedians, it is important to have skills to take advantage of the moments where they can easily gain the attention from the audience. They describe this kind of advantageous moment or situation with an adjective "Oishii" (= delicious).
(日本のコメディアンにとって、観客の注目を楽に集められる瞬間を巧みに利用するスキルはとても大切なんだ。彼らは、そういう有利な瞬間や状況のことを、「おいしい(=delicious)」という形容詞で表現しているよ。)
"take advantage of~"で、「~を巧みに利用する」という意味です。
ご参考になれば幸いです!
その意味の「おいしい」は英語ではそのまま直接使える言葉はないと思います。この場合では「おいしい」は「有利」「魅力的」「好ましい」の複数の意味がありますよね。
有利 = advantageous
魅力的 = attractive
好ましい = good
多分一番合ってるのは good です。
例:おいしい(自分には有利・好ましい)仕事= good job
例:おいしい話 = good deal/story
この場合では deal は「取引」のことです。「何かを安く買える=自分にはいい(有利な)取引」みたいな感じです。That story sounds too good to be true (そんなにおいしい話あるわけないじゃん)な使い方もあります。
「おいしい」はいろんな使い方や意味があって、文脈によって英訳も変わります。