(1)I can't believe you would stand there, look me in the eye and lie to me like that.
(2)How could you stand there and lie to me like that?
今回のご質問は非常に日本語的な表現ですので、そのままを英語に置き換えることができません。
では、英語では同じ意味を、英語独特の表現で言い表します。
★ 直訳
まずは(1)と(2)の直訳から確認します。
(1)「あなたがそこに立って、私の目を見て、そして私にそのように嘘をつくなんて信じられない」
(2)「どうやってそこに立って、そのように私に嘘をつけるの?」
★ 表現
・「よくそんな顔で」
日本語の「そんな顔で」が意味するのは、「まるで何もおかしいことはないかのように」ということですが、英語でもこのような場合には少し遠回しな表現をします。
それは
(1)の stand there, look me in the eye and lie to me like that だったり
(2)の stand there and lie to me like that だったりします。
なお、どちらにも登場する lie to me like that の部分は lie to someone's face/faces 「誰かの顔に向かって嘘をつく」に置き換えることもできます。
例文に当てはめると、lie to may face だったり、複数にして「私たちに」だと lie to our faces となります。
日本語では「そんな顔で」のように、相手の表情を捉えて「まるで何もおかしいことはないかのよう」であるという意味を読み取っていますが、英語では表情よりも「そこに立って私に嘘をつく」という表現が表しているように、「何もないかのように私の目の前に現れて嘘をつく」という部分に焦点が当たった表現をします。
なお、"look me in the eye" という表現ですが、通常 look を使うとき、look at 〜 で「〜を見る」だと覚えている人が多いと思います。しかし「〜をじっと見る、見つめる」という意味で使われる場合には look は他動詞として使われることがあります。この場合の多くは例文と同じように 「look + 目的語 + into 〜」のセットで、目的語の後に「前置詞+名詞」のかたまりが来たり、「look + 疑問詞+S'+V'... 」のようなかたまりが来たりします。
例) Look what I found! 「僕が見つけたものを見て!」→(意訳)「こんなもの見つけたよ!」
このように、「look + 目的語」の語順になるものは、見るという行為そのものよりも、その後に続く人や物に焦点が強く当たっている場合に使われます。ほぼ呼びかけの「ねぇ!」に値するような使いかたです。
・助動詞
助動詞は現在時制の文の中でも過去形で使われることが非常に多いものです。今回の例から、どのようなときに過去形になっているのかも一緒に確認しておきましょう。
(1)で出てくる would は主語の意志を表し、「あなたが〜しようとする(意志を持っている」」ということです。現在時制の文ですが will の過去形を使って、文の主語ではなく発話者が思う可能性の低さを醸しだしています。「信じられない」という表現で、それが分かると思います。
(2)では How could you 〜?「いったいどうして〜ができるのか」という表現を使っています。
文の主語は you ですが、ここでも発話者が思う可能性の低さを表す「そんなことできるはずがない」という気持ちがここで表されて過去形になっています。。
以上ですが、お役に立ちましたでしょうか。日本語と英語でとても違う表現になる良い例のように思います。ぜひ覚えてくださいね。
How can you admit to lying with that innocent face?
★ポイント: "よくそんな顔でうそつけるな!" →とても日本語らしい言い方ですよね(^^;
「そんな顔で」→【右脳発動術】→どんな顔でしょう?右脳でイメージしてみましょう→“まるでウソついていないような、平気な顔”
How can you admit to lying with that innocent face?
英語職人☺