英語の場合は普段の会話の時に常識的に持つ共通の感性が「前向き」、つまり「ポジティブ」なんですね。英語圏の一般では「毒舌」とか「ネガティブ」な発言、考え、また姿勢は私たち日本にいる日本人から見ると極端に思えるまでネガティブは大嫌いなんです。
それでもどこの誰でも “ついていない” 時は必ずあります。しかしそんな時でも、ネイティブの感覚では「落ち込む」ということをせずに常に前向きでいようとすることが常識的な前提。だから愚痴は言っても日本での言い方とはまた一味違うんですね~!
従って「落ち込む」という言葉、英語では "depressed" という言葉ではなく、「ついていないことが連発」とか、それこそ「When everything goes wrong」(全部が悪い方向に行く)、「When everything's just going the other way around」(全てのことが望んでいない逆方向に進む) などの状況でも、「I am grateful for what did not happen.」(起きなかったことに感謝している)と締めくくるのも一つの定番、というぐらいなんですね。
これも英語は日本語ではない分、そこには別の感性、感覚があるわけで、日本語のままの感覚、感性でそのまま英訳しただけだと大きな誤解や危険を招くこともあるんですね~!
そこで、ついていないことが連発した時に使える英語ならではのことわざ、表現集を紹介します。(どれも気持ちや感情について説明しているものはないというところも注目に値するところですね。)
1.when it rains it pours: 雨が降る時はいつも土砂降り。雨が降っていると気づく時にはいつも大雨になっている → あまり負担ではない小雨の時は気づきもしないということ。
2.Out of the frying pan into the fire: 熱いフライパンから炎の中に飛び込む → フライパンが熱くて耐えきれないので外へ飛び込んだらそこは炎だった、なんて、ちょっと漫画みたいな一句。上記のことわざと同じで悪いことが連続するような状況でよく使われる一句ですね。
3.Between a rock and a hard place: 岩の上と硬い場所の選択。 どちらも硬い、同じということ。例えば寝場所を探している時にどこへ行っても同じ最悪の場所しいかないということですね。
これらのことわざはネイティブであれば皆一度は使ったり聞いたりするとてもポピュラーなものばかりですが、その意味、ニュアンスとしてはただ悪いことが連続するという意味だけではなく、同時に、何でもネガティブのままに捉えていると状況は益々悪化するばかりですよ~、とも教えてくれている表現なんですね。
少しでも参考になればと思いま~す!!