あらごしリンゴ酒は、製品名ですね。メーカーの英語ページを見てみたところ、“Aragoshi” means to “roughly mashed.”と説明されていました。こうした公式の説明がある場合はこれを付くのが良いでしょう。リンゴの場合は潰すのではなくすり下ろしなのでroughly gratedになりますね。また、このお酒は梅酒と同じ作り方なので、分類上は「リキュールliqueur 」になります。醸造酒(wine)、蒸留酒(spirits)などのお酒の種類は押さえておくと便利です。
メニューの場合耳で聞いてわかることも重要なので、ざっくりwithで表現してしまって良いでしょう。
ふわとろパイン酒もメーカーの説明を見るとあらごしと同じような種類のリキュールですね。同じように
Pineapple liquer with roughly smashed pineapple
あるいは、pineapple liqueur with thick pineapple juice
で通じるのではないでしょうか。
どうしても「ふわとろ」を表現したいのであれば、ふわっと(airly)と、とろり(thick)を組み合わせ、これが同時に起こるのは非論理的なので、airly on the toung and thick and smooth when going down(舌の上でふわっとして、飲み込む時にはとろりと濃い)というように表現してみたりします。
ただ、お客さんは基本的に自分が飲むものの正体を知って安心していたいものなので、こう言う説明はほとんどの場合必要ありません。
メニュー翻訳の基本は「正体をはっきりさせること」と覚えて置いて下さい。