1番目の英訳例は「ゴンドラの唄」の歌詞が英語でもあります。出だしの部分ですが、
Life is brief:生涯(命)は短い
「短い」は short でもいいのですが、期間を表すというより「あっけないもの」というような意味合いを含んでおりますので brief を使います。
恋せよ乙女:fall in love, maidens.
命令形で出来ておりますので、動詞だけで始めます。
「恋に落ちよ」=恋せよ、と理解します。
最後の「乙女」はまだ結婚していない女性をさし、girls(少女達)よりももう少し年齢が上の女性を複数形で古風な言葉で表現しています。
2番目の英訳例は Robert Herrick の「To the Virgins, to Make Much of Time」の詩にあります。 ye とは古い英語の言葉で you を意味します。
訳
あなたが出来る間に、薔薇のつぼみを集めなさい
=バラのつぼみを摘める時に積んでおきなさい
意味
行動できる時に行動しなさい。
この詩は続きがあり
Old Time is still a-flying;
And this same flower that smiles today
To-morrow will be dying.
訳
昔から時間は未だ飛んでいっています(「光陰矢の如し」に似た意味合い)
この花は同じく今日も微笑んでいます(が)
明日は枯れるでしょう。
と同じく古英語で成り立っています。
「命短し恋せよ」というのは「今、行動できる時に行動しなさい」と命令形ですがアドバイスしているように聞こえますね。 考えれば考えるほど、非常に情緒あふれた深い表現だと思います。
お役にたてば幸いです☆
いくつか異なる表現を挙げてみました。
それぞれの回答のニュアンスは、こんな感じです。
【回答1・2】大正時代の歌『ゴンドラの唄』をはじめとし、いくつかの歌に引用されているフレーズです。「乙女」を表すのに、girls、または、maidensといった単語が使われています。現代だとgirlsの方が分かりやすいでしょうか。
それぞれ直訳してみると、
回答1は、「人生は短い、恋に落ちろ、少女たちよ」
回答2は、「少女たちよ、人生は短い、だから恋に落ちろ!」
となります。
shortもbriefも、「短い」という意味の形容詞です。
【回答3】これは、文章をそのまま訳すと、実は「摘めるうちにバラの蕾を摘みなさい」という意味になり、ご質問の内容とは少し違う意味なんですね。また、文法的にも昔の文学的な表現になっていて、日常会話で使う言い回しではないので、少しわかりづらいかと思います。
これは、ロバート・ヘリック(17世紀・イギリスの詩人)の"To the Virgins, to Make Much of Time (時を惜しめと、乙女たちに告ぐ)"という作品に登場する句です。
「命短し恋せよ乙女」と、意味的には全く同じではないものの、「乙女たちよ、時を大切にしなさい」という、大きい意味で同様のメッセージを含んでいるんですね。
「命短し恋せよ乙女」の英訳として引用されることが多いフレーズなので、回答に含みました。
ご参考になれば幸いです!