今回の英訳例では、よく似た英文を2つ挙げさせていただきました。そして超面白い豆知識も最後に入れてあります!
(1)「そろそろ車を洗った時期だ」
この表現では、まだやっていないことを過去形で表して、今は「すでにやった」状態であるはずの about time 「おおよその時期 / だいたいの時間だ」とう意味です。
つまりやっていないとダメなことをまだやっていないというニュアンですね。
It's about time (今はそろそろ〜の時期/時間だ)I washed my car(私は車を洗った)
=車を洗い終わってるはずの時期/時間だ
(2)「そろそろ車を洗ってもらった時期だ」
冒頭部の It's about time は同じですが、その後が違いますね。
have / get + 人や物 + 過去分詞 で「人や物を〜された状態にする」=「人や物を〜してもらう」という意味です。この表現を使うときは、自分で車を洗う訳ではなく、ガソリンスタンドや業者に洗ってもらうことを意味します。「使役動詞」というものの受動態を意味するバージョンですね。
★ 超面白い豆知識!
そして!ここからは豆知識も入れてしまいます。
英語の過去分詞について疑問に思ったことはありませんか? どうして現在完了のような「〜した、したことがある」などの意味があるのに受動態の「〜された」の意味もあるのだろうかと。
実は過去分詞というのは元々は受動態の意味しかないものでした。
I had my car washed. のような感じですね。実際にこの意味の使役の英文が元ではないのですが、大昔にはこのような「have + 人や物 + 過去分詞」の語順の英文が先に存在し、歴史の中で言葉を言う順番が変わり、I had washed my car. のようになって完了形が誕生しました。
そのため過去分詞には元々は完了の意味がなかったことが分かります。面白いですね。
以上ですが、お役に立ちましたでしょうか。