アメリカの医療保険のシステムは複雑で難しいですよね。私も理解するのに苦労しました。
coverという単語を使って聞くことに問題はないのですが、どれだけ保険が適用されるかを聞くためには、病院をどんな理由で受診するのかを伝える必要があります。
たとえば、年に1回の健康診断であれば100%適用だけれど、何らかの症状があって受診する場合には50%しか適用とならないといったことは多くの保険プランであることです。逆に旅行者用保険では、症状がある場合の受診には適用されるもののの、検診には適用されないということも一般的です。
How much of my annual checkup will be covered?(年1回の健康診断には保険がどれだけ適用されますか?)
If I see Dr. 〇〇 for migraines, how much will be covered by my insurance?(片頭痛で〇〇医師を受診したら、私の保険がどれだけ適用されますか?)
保険は受診内容や診断に基づいて適用されるものなので、具体的な受診理由を伝えないと、保険会社の方がおっしゃっているようにbenefitがどのようになっているかという回答しかできないのだと思います。薬が出る場合は、薬にどれだけ保険が適用されるかもまとめて教えてくれることが多いです。
実際の診療では、検査、治療、薬などに選択肢がある場合、ドクターの判断で保険が適用されるものにしてくれることも多いと思います。
保険会社に電話するときは、以下の単語も合わせて知っておくことをおすすめします。
co-pay:診療時に発生する付加医療費=病院の受付で自己負担するお金
deductible:免責金額=医療費がこの金額に達するまで保険会社は負担しないため自己負担
受付の人が保険会社に電話をする理由の一つは、カードがあってもその保険がactiveではない場合があるため、その確認です。ですので、患者さんが事前に確認していてもしていなくても、自分で確認することが受付の人の仕事なので気にしなくて大丈夫だと思います。
ご参考になれば幸いです。
If I see Dr. ××× for a certain condition, how much will be covered by my insurance?
保険が適用されるかどうか問い合わせる時、具体的に何のために病院へ行くのかを明確に伝えることが大切です。例えば、"If I see Dr. ××× for a certain condition, how much will be covered by my insurance?"との表現は、「特定の病状のためにDr. ×××に診てもらった場合、保険でどれくらいまかなわれますか?」のように理解されます。これなら具体的な内容を伝えるので、容易に理解してもらえます。
coverという単語に問題があるわけではなく、問い合わせの際に自分の状況(具体的な病状、診察の目的など)を正確に伝えることで、保険会社から適切な情報を得ることができます。
この場合、次のような単語とフレーズも重要です。
- insurance (保険)
- coverage (カバレッジ、何割まで補償されるか)
- doctor's visit (医者の訪問、つまり病院での受診)
「benefit」は、保険が何をまかない、どの程度まかなうかというのを示す言葉です。質問は保険の「カバレッジ」に焦点を当てているので、治療のコストに対する保険の支払い能力(coverage)に関するフレーズを使う必要があります。