(1)There were so many little things that didn't quite fit.
(2)There were so many parts that weren't quite right.
(3)There were so many little things that could have been made differently.
「ツッコミどころ満載」にピッタリ当てはまる表現は、おそらく英語にはないのではないかと思います。そこで意味が一番近いと思われる表現で、会話でもよく使われる柔らかい言い方を回答とさせていただきました。
(1)〜(3)に共通するのは、
There were so many 〜 that ...
という構造で、「たくさんの〜があった」という文の「〜」の部分に説明を加えているのが関係代名詞 that から後です。
(1)直訳:(映画の内容に)しっかりとフィットしていない小さなことがたくさんあった。
意訳:(映画の内容に)しっくりこないと思った小さなことがたくさんあった。
次の英訳例にも出ますが、quite は「まぁまぁ」「とても、本当に」といろいろな意味を表しますが、not quite のように否定にすると、「それほど、あまり」という意味になります。not very 「それほど〜ではない」と同じです。
(2)直訳:(映画の内容から考えて)あまり正しくはない(場面としてふさわしくない)部分がたくさんあった。
意訳:(映画の内容から考えて)あまりふさわしいと思えない部分がたくさんあった。
right には「正しい」という意味がありますが、「正常な、適切な、ふさわしい」という意味として使われることがあります。
(3)直訳:(映画の内容から考えて)違った感じに作られることができたであろう小さなことがたくさんあった。
意訳:もうちょっと違う感じでもよかったんじゃないかと思う部分がいっぱいあったなぁ。
これは少しややこしく見えるかもしれませんが、関係代名詞 that を主語とした関係詞節がついている点においては他と同じです。
節の中では、could have been made differently となっていますが、これは仮定法という表現法を受動態の形で表しています。
ア.could have 〜 は「〜できただろうに」という過去の事実に反することを想像して言う場合に使われます。(仮定法)
イ.been made は「作られる」(受動態)
この場合の made は、done「される、作られる、処理される」に置き換えても同じ意味を表しますし、どちらも会話でよく使われます。
ア+イ= 「作られることができただろうに」
ウ.differently は「(〜とは)異なって、違うように」
以上、少し難しいと思いますが、ご参考になれば幸いです。